※本記事は三枝由香利が監修しています。
英会話を勉強しようと思うと、どうしてもお金のかかるイメージはありませんか?
英会話教室に通ったり、テキストを買ったりなど、ぎりぎりの生活をしているのにそんな出費をかけられる余裕なんてない!と思う方が多いでしょう。
それでもやはり、英語を話せるようになるのに憧れを抱く方も多いと思います。
ネイティブの人と話すのが効果的だと思う方が多いと思いますが、それ以外にも英語を学べる方法はいくらでもあります。
現代では、独学するための非常に良いアプリや教材がたくさん揃っています。
それらを上手く活用すれば、国内でしかも独学で英語がペラペラになることはもちろん可能です。
ここでは、独学で英会話学習をするためのポイントと効果的な学習方法を紹介していきます。
それでは早速読み進めて行きましょう。
目次
英会話を独学するときに立てるべきたった3つの目標とは
(1)話したい単語を英語で思いつくことができる
伝えたい言葉があるにも関わらず、どうしても英語で単語を思い出せず、伝えられないというもどかしい気持ちになったことはありませんか?
覚えたはずなのに…!知ってるはずなのに…!なのにどうしても口からででこない…これではせっかく英語を勉強した意味がありません。
実は単語数は序盤のうちはそれほど難しくありません。
実は、普段遣いの英会話で使用されている英単語数は100程度しかないのです。
難しい単語は、簡単な単語で組み替えることが出来ます。
どんな状況も簡単な英語で組みわせて喋ることが出来ることを一つの目標としましょう。
(2)英語で文章を組み立てることができる
英語の文法は日本語の文法と全く違うので慣れるまで最初は難しく感じることも多いと思います。
しかし、日本では英語の文法のほとんどを中学の授業で習っていることをご存知でしたか?
英語でのコミュニケーションは、実は中学の文法レベルで十分会話することが可能です。
つまり、英語で会話することを目標としている人は中学生レベルの単語と文法を自在に使用することが出来るようなればもう目標を達成したも同然!
中学レベルの簡単な英語の文章を組み立てることが出来ることを2つ目の目標としましょう。
(3)相手の言っていることを理解することができる
自分が言いたいことだけを伝えるだけでは、コミュニケーションは成り立ちません。
相手が伝えたいことを正確に(あるいはある程度でも)読み取れなければ会話になりません。
なのでリスニング力をつけることは、英会話を学ぶ上で必須です。
身振りやイントネーションでなんとなく伝わるものもあるので、最初はそれらを活用してでも何となく聞き取れるよう頑張りましょう。
相手の言っていることをなんとなく理解することが出来るような状態になっていることを3つ目の目標としましょう。
使うことができる単語を増やそう
(1)簡単な単語だけは全てマスターする
英語を話す上で大切なことは、相手に伝わるかどうかです。
中学校の教科書に載っているような簡単な単語をまずはマスターしましょう。
先ほども申し上げた通り、しゃべり言葉の英語はわずか100語前後でほとんどを賄うことが可能です。
どれだけ難しい単語や構文を知っていたとしても、それらを適切なタイミングで引き出しから出すことができず、喋れないもしくは伝わらなければコミュニケーションは成り立ちません。
逆に、簡単な単語をいくつも知っていたら、伝え方はいくらでもあります。
何も正確に英語を話さなければいけないわけではありません。
ひとつのものでも言い方はいくつかあるように、いろいろな表現の仕方を知ることはコミュニケーション力を高めるのにとても適しています。
(2)最初の段階で難しい単語を覚える必要性はない
単語を覚えたところで必要な時に思い出せなければ意味がありません。
なので最初から難しい単語を覚えようとせず、最初は簡単な単語からマスターしていくと良いでしょう。
何事も基礎が大切です。
土台を固めて、だんだんとステップアップしていきましょう。
(3)単語を覚えるときに使用したい効果的なアプリ
①英単語アプリ mikan

URL:mikan
4択式なので隙間時間でもササッとできますし、効率良く単語を覚えることが出来ます。
TOEIC用やセンター試験用や、場面場面に合わせて単語がセレクトされるのもこのアプリの強みです。
ランキングも出るので飽きずにアプリを楽しんで続けられます。
②英語学習 iKnow!

URL:iknow
英単語は一度覚えても反復学習をしないと、またすぐ忘れてしまうパターンが多いと思います。
そんな時に効果的なのがこのアプリ。
一つの英単語が出題形式を変えて何回も出題されます。
同じ出題方法で覚えたとしても、違うパターンで出てきたら全く思い出せなかったということもあると思います。
そんな時出題形式を変えて出てくるのはほんとにありがたいアプリです。
上達方法もパーセンテージで表示されるので、自分がどのくらい上達していったかがわかるようになっています。
③究極英単語!TOEIC 800点突破編

TOEICに特化して単語を学べるアプリがこれ!
こちらも一度覚えた単語でも反復形式でもう一度出てくるので、しっかり定着するまで覚えることが出来ます。
TOEICで出題される単語が集まっているので、TOEICで高得点を取りたい方でも効率良く学ぶことが出来ます。
そしてこのアプリの大きな特徴としては、ネイティブの音声付きで単語が学べるというところです。
正しい発音で覚えるというのもとても大切なことなので、ぜひ活用していきましょう。
(4)単語を覚える時に使用したい教材
上記でおすすめのアプリをご紹介しましたが、やはり本の教材を使って学ぶというのも大事です。
本だと自分なりにわかりやすくカスタマイズもできますし、使えば使うほど年季や愛着も増してくるでしょう。
まず、英単語の本でもいくつか種類があります。
例えば、単語がひたすら羅列で書いてある辞書のような単語帳。
こちらは、単語とそれを使った英文が記述してある場合が多くより多くの単語が学べるでしょう。
他には、英文がありその中から英単語が覚えられるようなものもあります。
こちらは英文を覚えていけば、単語も自然と身についていくでしょう。
あとはCDがついているかいないかも重要になってきます。
CDはついていた方が断然良いです。
正しい発音を聴くことでより身に付きますし、上達も早くなることでしょう。
ここでおすすめしたい単語帳をいくつかご紹介致します。
①システム英単語(中学版)
最初のほうにまずは簡単な英単語からと書きましたが、こちらは中学で習うような英単語を集めていますので、自分の今のレベルがわからなくて何から買えば良いかわからないといった人にも良いのではないでしょうか。
まずは自分のレベルを知るためにも基礎から学んでいきましょう。
②データベースシリーズ
データベース4500[4th Edition]準拠 書いて覚える英単語ノート
これはとにかくたくさんの単語や熟語が集約されていて、ボリュームがすごいですが、これ一冊持っていれば安心感が得られるのではないでしょうか。
もちろん持っているだけではだめなので、全て覚えつくしてやるくらいの気合をいれて挑みましょう。
本気で英会話を学ぼうとしている方にはとてもおすすめです。
一冊やり切れば、自分の自信にもつながっていくでしょう。
CDもついているので、発音もばっちり学ぶことが出来ます。
③中学校の教科書もまた読み返してみて
中学校レベルの英語を習うのであれば、やはりおすすめなのは中学校の時に使用していた教科書。
実はうまくまとめられており、今見返してみるとすんなり頭に入ってくるような感覚に陥る方もしばしば。
もうすでに処分してしまったかたは、ヤフオクなどで販売されているので、それらを一度をお求めしてみてはいかがでしょうか。
簡単な文章を組めるようになろう
先ほども述べましたがわざわざ英会話で難しい単語や文法を使う必要はありません。
簡単な単語をマスターした後はできるだけ相手にとってわかりやすく話せるように簡単な文章を組めるようになりましょう。
簡単な文章を組むことができることこそがコミュニケーションの基本になっていきます。
(1)中学生英語で十分通用する?
結論から話すと中学生英語で十分通用します。
人によっては、中学生ではなく5歳児英語で十分通用すると解説されている方もいますが、まさしくその通り。
英語の基本的な文法は、中学生までで一通り学ぶことができます。
英会話は、中学生までの英語の文法で十分に表現し相手に伝えることが可能です。
あとはどれだけ思い出して復習し身につけさせられるかが大切なのです。
(2)長文は簡単な文を組み合わせているだけ
日本語で話している時のことを思い浮かべてみてください。
「〜〜〜〜て、〜〜〜〜て、それから〜〜〜〜〜で、〜〜〜〜〜だった!」
なんて話し方をしてないですか?
これって実はシンプルな四つの文章に直すこと、できますよね。
難しい文章は一つも話していません。
英語では、
「〜〜〜〜〜て、〜〜〜〜〜〜」
を二つの文章で組み合わせて、
「〜〜〜〜〜〜〜. and〜〜〜〜〜〜〜.」
と直すことができます(話し言葉限定です)。
わざわざ難しく考え文章を作る必要はありません。
わかりやすい簡潔な文章のほうが聞き手も理解しやすいでしょう。
(3)難しい単語は簡単な言葉で表現してしまおう
貯水池という単語は英語ですぐに思い浮かべることはできませんが、街で水を溜めておくところという表現をすれば出てくるでしょう。
普段日本語で話しているときも「あれなんだっけ、あの〜〜〜」と言う話し方をするのと同じです。
ニュアンスで少しでも伝わればだんだん突破口が開けてきます。
扇風機も「風が出るやつ」であったり、給水所も「水が飲めるところ」なんて表現することができます。
また、日本語でカタカナで話しているものはだいたいそのまま英語で伝わることが多いです。
例えばテレビジョン、エアコン(エアコンディショナー)、ニュースレター、フライパン、これらは全て英語でも伝わります。
だいぶハードルが下がったのではないでしょうか。
(4)簡単な文章を思い浮かべることができるようになるためのおすすめアプリ・教材
①Duolingo

URL:Duolingo
まずご紹介したいのがこのアプリ。
こちらはイラストが豊富な上、ゲーム感覚で学べるので、英語に抵抗感のある方や苦手意識が強い方でも無理なく英語が学べます。
単語はもちろん文法もやっていくうちにどんどん頭に入ってくるようなわかりやすい形式なので英会話初心者にもとてもおすすめです。
②パワフル英単語10000(Androidのみ)

URL:パワフル英単語10000
こちらのアプリは中学英語からTOEIC試験用まで幅広い用途で使うことが出来ます。
一門一答形式なので手軽にいつでもどこでも隙間時間にできちゃいます。
シンプルでわかりやすい形式なので、たくさん解いて英単語を身に着けさせましょう。
③TOEIC重要英単語

URL:TOEIC重要英単語
少しレベルアップした英語を学びたい方におすすめなのはこれ!
こちらはTOEIC 600点~860点レベルの英単語が出題されます。
比較的高いスコアなので、基本的な英単語はばっちりという方に適しているかもしれません。
④トコトンていねいな英文法レッスン
URL:トコトンていねいな英文法レッスン
アプリではなく教材でおすすめなのはこれ。
進研ゼミのスタッフからも高い評価を受け、12年以上も売れている英文法の入門書です。
英会話の基礎となる中学英語が一からわかるようになる奇跡のような一冊です。
普段から英語でアウトプットする機会を設ける
英語学習上で大切なのはアウトプットです。
アウトプットを行っていくことで考えた単語や文章をパッと英語で出せるようになります。
ただしアウトプットは意識的にしていかなければなかなか身に付きません。
ここではアウトプットを意識的に行う方法を書いていきたいと思います。
(1)空き時間に感じたことや思ったことなどを英語でアウトプットする
ふと時間が空いた時などを使用して、日本語ではなく英語でアウトプットする癖をつけましょう。
普段日本語で考えたりしていると思いますが、それを意識的にわずかにでもいいので英語でアウトプットする癖をつけましょう。
(2)英語でする1行日記
先ほどの空き時間に英語でアウトプットするのと似ていますが、それを意識的に忘れずやるために時間をあらかじめ決めておく方法です。
怠慢な人でも寝る前5分でできちゃいます。
たったこれだけのことでも毎日続ければ、かなりの文章が作られることになり、あなたの英会話力もぐんとアップすることでしょう。
慣れてくれば一行と言わず何行でも書けるようになっていきますし、日記もつけれて一石二鳥です!
(3)見えたものや思ったことを英語で表現してみる
日本語で表現は分かっていても英語で何て言えばいいかわからないことってよくありませんか?
こういう時、何て言うか調べるのは簡単ですが、ここであえて調べずに一度自分の頭の中で考えてみましょう。
スマホなどですぐ調べてしまうと、すぐにわかるのですがなかなか身に付きません。
自分が今知っている英単語で伝えようとするなら何て言うか、考えてみて口に出して言って見る、この一連の流れが大切になってきます。
(4)オンライン英会話教室などを活用する
オンライン英会話教室は場所を取らず1日15分でレッスンができるところもあります。
空き時間や家に帰ってから行う事もできる上、 ネイティブと話す機会は非常に貴重です。
今やオンライン英会話は主流になってきているので、自分に適したものを見つけてどんどん活用していきましょう。
先ほど紹介したアプリや教材で英語を学習してから、フィードバックとしてオンライン英会話を活用するのもありですね。
自分にあった方法で学んでいきましょう。
(5)英語の教材のシャドーイングを行う
シャドーイングとは音声に合わせながら復唱していく方法です。
これは意外と難易度が高く、リスニング技術も問われます。
また、発音も上手くできなければシャドーイングはついていけないでしょう。
でも安心してください。
これも慣れなので、何回もやっているうちにすぐにシャドーイングできるようになります。
最初は聞き取るだけでも良いでしょう。
次第に口も動いていき、自然にかぶせて発音できるようになっていきます。
慣れてきたら、自分の発音がきちんと聞き取れるくらいまで声に出していきましょう。
自分の苦手な発音などにも気付けるようになっていきます。
是非文章を覚えられるまで挑戦してみてください。
自分の英語の実力を定量的に図りたい方は、TOEIC 試験を受けてみることもおすすめ!
TOEICは点数で自分の英語力を測ることができるので、 点数を見て英語力が上がっていることを実感したい人におすすめです。
英会話を独学で勉強していると、今の自分の学力はどのくらいなんだろう?この学習方法で本当にあっているのだろうか?と不安に思うことも少なくないと思います。
そんな時、TOEICを受けて自分の学力を知ることができれば、自分が次に何をするべきなのか、足りないところはどこなのかを把握することができ、より良い学習法を模索するきっかけにもなります。
ただし、TOEICには出題の癖があるので、TOEICで高得点を叩き出したい場合は TOEICのテストで高得点を出すための対策や勉強を行う必要があります。
自分の目指すゴールはどこかしっかり把握などして、TOEICを受けるもよし、英検を受けるもよし、はたまた違う何かで自分の学力を試していくのも良いでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今の時代、英会話を独学で学ぶ方法はいくらでもあります。
隙間時間はアプリで、仕事終わりはオンライン英会話で、休日は教材を使ってカフェで勉強など時間や場所によっても方法を変えていくと良いでしょう。
一番大事なのは、毎日少しでも英語に触れることです。
英語がより身近なものになるように、生活の中にたくさん英語を取り入れていきましょう。
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