※本記事は三枝由香利が監修しています。
英語ができた方が就職にもキャリアアップにも良いとは聞いているけれど、どういう留学があるのか分からない。
留学して英語力をアップさせたいけれど、どこの国に行ったら良いのか分からない。
留学に対して興味はあるけれど、自分にはどんな留学が合っているのか分からない。
この記事はそんな人に向けて書いています。
留学の種類や留学先、オススメの期間などを紹介していくので、自分だったらどれが良いのかを想像しながら読み進めて貰えるとピッタリの留学先が見つかります。
それでは、読み進めていきましょう。
どんなタイプ(目的)の留学があるのか
留学と一言にいってもそのスタイルはさまざまです。目的や期間によってもことなります。
ここでは、ざっくりと5つの留学のタイプをご紹介します。
それぞれの留学タイプには目的があるので、自分がどのタイプに該当するのかを想像しながら読んでみてください。
(1)英語力を伸ばしてキャリアアップ!ベーシックな留学
一番ベーシックな留学タイプです。
仕事で英語が必要になったり、キャリアアップのために英語が必要になったりして留学をするタイプです。
学生であれば就活を有利に進めるために留学を考えることが多いです。
期間的には長期休暇や転職の合間などを利用することが多く、短いもので数週間、長くても2〜3ヶ月になります。
語学学校に入学して英語を勉強しつつ、現地での生活も楽しむ、英語だけに特化するというよりは海外生活をすることで視野を広げたりすることも目的に含まれています。
(2)TOEICやTOEFLの点数を伸ばしたい!短期集中のスパルタ留学
先ほど紹介したベーシックな留学の中でも、更に「英語力を伸ばす」という点に重きをおいた留学タイプです。
現地での生活を楽しむというよりも、とにかく英語の勉強に集中してTOEICやTOEFLなどの明確な数値目標を達成するために留学をします。
ベーシックな留学タイプに比べて目標が明確なので、成果が出やすいのが特徴ですが、海外生活を楽しむという余裕はあまりないでしょう。
ただ、英語力を伸ばしたいのなら、覚悟を決めて短期集中のスパルタ留学に望むのもオススメです。
(3)海外生活を楽しみたい!バカンス重視の留学
英語の勉強に集中するというよりも、海外生活を楽しむことを重視した留学のタイプです。
語学学校に入学はしますが、現地で友だちを作ってアクティビティを楽しんだりすることを目的として渡航します。
英語の能力はあまり伸びないかもしれませんが、目的が明確なので、立派な留学タイプの1つです。
海外に長期間滞在するためにはビザや宿泊先の手配など何かと面倒なことも多いもの。
その点、語学学校に入学すれば衣食住の食と住の確保ができてしますので、予算に余裕があるのなら賢い手法です。
ついでに英語の勉強もできるのですから。
(4)ワーキングホリデーの前準備!基礎力を高める留学
ワーキングホリデービザを利用してカナダやオーストラリアなどで働く前に、語学学校で基礎的な英語能力を伸ばすタイプの海外留学もあります。
ワーキングホリデービザを使えば外国人でも、海外で仕事をしながら滞在をすることが可能です。
しかし、基本的なコミュニケーションが取れなければそもそも仕事すら見つかりません。
そのための前準備としてフィリピンやフィジーなどの留学費用が安い国に短期的に留学して基礎的な英語力を伸ばしてから本命の国に行く、という留学のタイプが生まれました。
(4)海外の大学や大学院への進学を目指す!海外進学のための留学
大学や大学院への進学を目指すための留学タイプもあります。
留学先の国や大学によって条件はさまざまですが、大学に入学するということは現地のネイティブと同じ水準で英語が使えるというのが前提条件となってきます。
その上で自分の専門分野について勉強をしたり、ディスカッションをしたりしなければなりません。
そのため、必然的に英語能力も相当に伸ばす必要があります。
また、先述してきた留学タイプは基本的にコミュニケーションやスピーキングに重きを置いて勉強するのが一般的なのに対して、海外進学のための留学ではライティングやプレゼンテーションなどのスキルも合わせて学んでいくことが多いです。
(5)海外移住を目指す!現地での就職を視野に入れた留学
海外で職を得て、移住を目指すための留学です。
国によっても移住できる条件はさまざまですが、ビザの超えなければならない壁が大きく、留学の期間も長期になるのが特徴です。
職を得るために学生ビザで語学留学をして英語の勉強しながら就職活動をする人も多いです。
専門的なスキルがなければ、語学留学をした後に現地の大学や大学院、専門学校などに入学して学び直しをする人もいます。
費用や事前に準備すべきことも一番多い留学タイプです。
どんな留学先があるのか
次に実際に英語が勉強できる留学先をご紹介します。
実はこんな国でも英語留学ができます。
そんな国も含めてご紹介していきます。
気になる国があったら是非自分で詳しく調べてみてください。
(1)格安で語学留学ができる留学先
まず最初に紹介するのは近年注目が集まっている留学先です。
英語圏でありながら、留学費用が安い国としてメディアなどで取り上げられることも増えてきています。
また、格安でありながら、英語の能力もしっかり伸ばせるため単純に安かろう悪かろうでもないのが特徴です。
①フィリピン
アジアにある、日本からも近い留学先がフィリピンです。
アメリカの植民地だった時期があったりと歴史的背景から、英語が公用語として使われています。
発展途上の国で物価や人件費が非常に安いのに、英語を流暢に話せる人が多いということから、数多くの語学学校があります。
南国で暖かく、特に語学学校が集まるセブ島はリゾート地としても有名。
気候的にも勉強に集中しやすい国です。
もともとは、韓国人の間で人気の留学先だったフィリピン。
物価の安い、フィリピンで基礎を身に着け欧米の大学などに進学するというスタイルが日本人が目をつける前から一般的になっていました。
それに目を付けた日本人が語学学校を開校しはじめ、近年日本でもメジャーな留学先として認知されるようになってきたのです。
②マルタ
ヨーロッパの小国マルタも格安で英語留学ができる人気の国です。
日本ではあまり知名度が高くはありませんが、ヨーロッパの人の間では人気のリゾート地。
語学がこうも日本人の比率が低く、国際色豊かなのが特徴です。
物価は先ほど紹介したアジアの途上国であるフィリピンに比べると高いものの、ヨーロッパという基準で考えると非常に安くなっています。
近隣諸国へも気軽に足が運べるため、格安でヨーロッパ留学を体験したい人にもオススメです。
③フィジー
フィリピンやマルタに比べると英語留学の知名度は落ちますが、一部の層で注目が集まっている留学先です。
フィジーはオーストラリアやニュージーランドから非常に近い場所に位置しています。
そのため、先の2カ国でワーキングホリデーなどを考えている人の前準備の場所として人気があるのです。
小さな島国なので、街の雰囲気はフィリピンやマルタと比べても非常にのんびりとしています。
慌ただしい場所ではなく、落ち着いてのんびりとした雰囲気の中で英語の勉強に集中したい人にもオススメの留学先となっています。
(2)先進国で安心。日本人に人気の高いのメジャーな留学先
次に紹介するのは日本人に人気の高いメジャーな留学先です。
先進国の留学先の中でも日本人の語学留学経験者も多い国々なっています。
留学費用はフィリピンやマルタなどと比べると割高ですが、先進国の留学先としては安めです。
英語の初心者でもチャレンジしやすいのが特徴です。
①オーストラリア
南半球に位置するオーストラリア。イギリス英語が使われている英語圏の国で、ワーキングホリデービザで留学したことがある、そんな経験者が多い国の1つです。
周りを探せば1人くらいは見つかるでしょう。
沿岸部の大都市に留学する人が多く、綺麗な海とそれに調和する近代的な街並みの中で留学生活を送ることが可能です。
②ニュージーランド
オーストラリアからほど近い、ニュージーランドも英語の留学先として人気の国の1つです。
オーストラリアよりもより牧歌的な雰囲気のある国。
総人口よりも放牧されている羊の数の方が多いなんて言われたりもしています。
自然を体験できるアクティビティなども非常に充実しているので、のんびりとした雰囲気の中で自然を感じながら勉強したい人にオススメです。
③カナダ
暮らしやすく、留学生にも非常に寛容な初心者でも留学しやすい国です。
移民を非常に多く受け入れている国で、アジア人の割合がとても高いため、日本人でも馴染みやすいのが特徴です。
バンクーバーなどの街は発展していて何不自由なく生活することができますし、少し足を伸ばせば北米の雄大な自然を堪能できます。
(3)留学の王道。最新の技術や知識が学べる英語圏の留学先
留学といえばココは絶対に頭をよぎるはず!そんな留学の王道ともいえる国々です。
留学費用は今まで紹介してきた留学先の中では一番高くなりがちな留学先でもあります。
わざわざ改めて紹介するまでもありませんが、語学留学だけではなく、本格的なスキルを身につけたり、最先端のテクノロジーを勉強するために、大学や大学院に留学する人も多いのが特徴です。
①アメリカ合衆国
いわずと知れた留学先の1つ。最先端の技術や知識はもちろん、エンタメの発信地でもあるので刺激に満ち溢れた国です。
留学先としての歴史も長いため、留学先の選択肢も豊富。
地域や学校によってさまざまな特徴があるので目的に合った留学先を見つけられるというのもアメリカの特徴です。
②イギリス
留学先の王道ではありますが、アメリカと比べると日本人の比率は少なく多様な国々から学生が集っているのが特徴です。
ハイレベルな教育を提供している教育機関が集まっています。
教育水準は世界トップクラス。語学留学での綺麗なイギリス英語を身につけたいのであれば留学先の候補に入るでしょう。
留学するのにオススメの期間
次に留学するのにオススメの期間を紹介します。
合わせて期間ごとのオススメの留学先も紹介するので先ほどの留学先を思い出しながら自分に合った期間を考えてみてください。
(1)休みがなかなか取れない人なら1週間から3ヶ月
就活に向けて英語力を伸ばしたい学生や転職の合間に留学を考えている人であれば、1週間から3ヶ月の短期留学がオススメです。
可能であれば、最低でも3ヶ月の期間があると英語力の大幅な向上が見込めますが、どうしてもそれだけの期間が取れないという人であれば1週間の超短期留学でも効果があります。
なぜなら、英語の勉強は日本にいる時、留学から帰ってきてからもずっと続いていくからです。
1周間程度の超短期留学でも自分の弱点が見つかればそれを日本に帰ってきてから克服しつつ、再び超短期留学をすれば良いのです。
そして、この短期留学にオススメなのが、最初に紹介した格安留学で注目を集めているフィリピン留学です。
日本から距離的に近いというメリットがあるのでなかなか休みが取れない人でも短期間から留学することが可能です。
(2)ガッツリ留学なら6ヶ月〜1年
休学をしたり、求職をして長期間の留学に行けるのなら是非6ヶ月以上の中長期の留学をするのがオススメです。
6ヶ月の期間があれば、最初の3ヶ月で基礎を学び、自分の弱点を把握して、後半にそれらを伸ばしていくという長期的な学習プランが立てられるからです。
また、これだけの期間があれば途中で自分の勉強方法に誤りがあったり、学校が合わなかったとしても修正が可能です。
これだけの期間留学することができるなら、オススメの留学先はぐっと広がります。
フィリピン留学でガッツリ6ヶ月英語漬けになるのも良いですし、他に自分が行きたい国があれば留学を視野に入れるができます。
(3)大学や大学院進学、現地への移住を考えているなら1年以上
進学や現地への移住を考えているのであれば、1年以上の期間が必要になります。
学生の方であれば交換留学の制度などもあるでしょうが、自分で入学試験を受けて進学をしたり、現地で職を得たりするためには最低でも1年以上の準備期間は必要でしょう。
もし、基本的な英語能力が全くない。という人であればフィリピンやマルタなどに最初に数ヶ月留学してから本命の国に行くという2ヶ国留学を検討してみることをオススメします。
本命の国では進学や就職のための準備に時間と予算を当てたいもの。語学学習の間にも生活費などのコストがかかってきてしまうので、そこを削減するといった意味でも2ヶ国留学は賢い選択です。
留学にかかる費用について
次に留学の費用について解説していきます。本記事では留学の費用の詳細まで紹介し切ることができないので、費用を考える上で重要なポイントに絞ってご紹介していきます。
(1)留学のタイプ、留学先、留学期間によって費用は変動
留学の費用は主に以下の3つのポイントで変わってきます。
- 留学のタイプ
- 留学先
- 留学期間
例えば、観光や遊びなどをせずとにかく語学学校に篭って英語の勉強に集中するスパルタ留学のタイプなら滞在中の費用は減らせます。
反対に、バカンスを楽しみたい留学のタイプであれば必然的に交通費や雑費などがかさみ費用が増えていくでしょう。
格安と言われるフィリピンやマルタに行ったとしても、語学学校の費用は安く押さえられたのに遊んでいたら先進国に留学するのと変わらないくらいの費用が必要になった。
といったこともありえます。
まず、自分が何を目的に留学をするのかという留学のタイプについて考える必要があります。
次に、留学先によっても費用は大きく変わってきます。
ここは、基本的に現地の物価が大きく影響してくるところです。
繰り返しになりますが、格安留学のフィリピンなどは途上国ということで物価と人件費が安くなっているので留学費が全体的に安く抑えられるのです。
最後に留学期間です。
これはいうまでもありませんが、現地の滞在費用、つまり食費や住居の費用、語学学校に支払う授業料も期間が伸びれば高くなります。
上記の3つのポイントを考慮しながら自分の予算に合った留学先を考えてみてください。
(2)とにかく留学費用を押さえて、英語力を伸ばしたいならフィリピンがオススメ。
そうはいっても結局どこにしたら良いか分からないという人も多いでしょう。
そんな人にオススメなのが、フィリピン留学です。
特に、「英語力を短期間で伸ばしたいけれど、留学費用がとりあえず安いところが良い」そして、「留学先は途上国でも先進国でも正直どこでも良い」という人であればなおのこと、フィリピン留学を検討してみてください。
最初にお話した通り、フィリピン留学は近年日本での注目度がぐんぐん上がっている留学先。
日本人経営の語学学校も多く、学校を紹介する留学エージェントも数多く存在します。
オススメの語学学校や、語学学校ごとの詳細な費用についても説明が受けられるので是非エージェントを通じて詳細を聞いてみるのをオススメします。
(3)明確な目標や行きたい国があるならその国に絞ってリサーチを!
もし、具体的に行きたい国が決まっているのなら、その国にまずは焦点を当てて語学学校のリサーチを始めましょう。
行きたい国があるから、というのは留学先を決める大事なポイントです。
国が決まっていれば、あとは留学のタイプと留学期間を決めれば良いのです。
そこが決まれば留学するべき語学学校や費用なども明確になってきますし、留学エージェントへの相談もスムーズです。
留学について考え始めたら、今から準備すべきこと
ここまで読み進めてきて留学を本格的に考え始めたら、今日すぐにでも準備して欲しいことがあります。
最後にそれらをご紹介します。
(1)英語の勉強を今日からすぐに始めよう!
まずは、今日から英語の勉強を始めてください。
留学してからのスタートを最高の形で切るためにも、今すぐにでも英語の勉強の習慣をつけ始めるのが大切です。
特に、全く英語は話せないような初心者の方であれば尚更、事前の英語学習は大切です。
基本的な単語や中学レベルの文法などが分からないままだと語学学校のレッスンを効果的に利用することができないからです。
(2)目標を明確にして留学先を決めよう!
留学を考え始めたら、何のために留学をするのか目標を明確にしましょう。
もし、行きたい国が絶対に決まっているのならその国で何をしたいのか、何を学びたいのかといったゴールを設定してください。
留学エージェントなどの学校を紹介してくれる人に相談をするときにも、留学の目標と具体的な留学先が決まっていれば具体的な提案を受けやすいです。
英語の勉強を進めながら情報をリサーチして是非早い段階で決めて下さい。
(3)留学資金を貯めよう!
目標が決まって留学先も決まったら、あとは留学資金を貯めましょう。
もう既に計画的に貯めてきている人は違いますが、格安と言われているフィリピン留学を数ヶ月するだけでも数十万円のお金は必要です。
行きたいと思っても資金が無ければ留学は実現しません。
ここは具体的な計画を立てておくことを強くオススメします。
(4)留学に絶対に必要な持ち物の準備はお早めに
留学先も決まって資金の目処も付いたら、あとは留学に向けた持ち物の準備などを進めるだけです。
特にパスポートや留学のためのビザ、飛行機のチケットや留学先の学校関係の書類など準備に時間がかかるものについてはできるだけ早めに動いておくことが大切です。
全ての準備が整ったらあとは飛行機に乗って現地に向かうだけ!
まとめ
いかがでしたでしょうか。
自分の留学のタイプをはっきりとさせて、自分の行きたい国が見つかったのなら幸いです。
留学の目的と行きたい国が決まったらあとは留学先の学校を決めたり、持ち物を準備したりとやるべきことは明確です。
ぜひ、留学を夢物語に終わらせずに最高の語学留学を実現させてくださいね!
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