※本記事は三枝由香利が監修しています。
2020年東京オリンピックしかり、最近の英会話教室ブームしかり「いま、もう一度英語を勉強し直したい!」と思っている方や「英語は超初心者だけど、本気で英語を話せるようになりたい!」と思っている方、多くいらっしゃるのではないでしょうか。
そして、実は英語は超初心者でも、たった1か月の独学である程度上達させる方法があるのです。
今回は英語の超初心者でもできる独学で英語を上達させる方法について、初心者が間違えがちな勉強法も交えつつご紹介していきます。
さあ、今日があなたの新しい英語学習の初日です!
間違いだらけの英語学習!?初心者がやってはいけない〇〇
実は、日本人が英語を勉強しようとすると超初心者の方に限って、間違いだらけの英語学習法にたどり着いてしまいがちです。
その最たるものが
- 「いきなり文法書にかじりつく」
- 「英語の問題集を解いてみる」
という方法です。
これは勉強した気にはなりますし、本格的に突き詰めて英語学者のようなスタイルで勉強していくのであれば必要なことですが、1か月という期間限定の場合は効率が悪すぎます。
まず、ここで覚えていただきたいことがひとつだけあります。
それは
「英語は勉強のガクモンではなく、全世界の人とコミュニケーションをとるための道具、つまり楽しいツールである」
ということです。
いきなり小難しい文法書に取り組んだところで一朝一夕に成果を得ることはかなり難しいですし、場合によっては、その文法書を開くという行動で英語のことを嫌いになってしまい、ますます英語から遠ざかってしまうという可能性だってあるわけです。
今までのツラかった英語学習は、全て間違いだったと言っても過言ではありません。
「自分は頭が良くないから英語を話すことができない」
そう思っていらっしゃる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、それも間違いです。
なぜかと言うと、英語というのはそもそも難しい言葉ではありません。
英語が話されている現地に行けば、どんなに小さい子供でも英語を話していますよね?
つまり、英語を学習するのに頭の良し悪しは一切関係ありません。
必要なのは相手とコミュニケーションを取ろうとする気持ちと、楽しむ心。
それだけです。
それではそんな英語学習ですが、初心者がやってはいけないことは文法書を開く他に何かあるのでしょうか?
まず、考えられることとして、学生時代の勉強グッズを使うというのも半分正解・半分間違いだったりします。
なぜ学生時代の勉強グッズを使うことが半分正解で半分は間違いなのか?ということについてはこの次の章でお伝えしていきます。
学生時代の勉強グッズで今も使えるのは〇〇
学生時代に使った英語の学習グッズというのは、半分は今でも使うことができますが、もう半分はほとんどの場合、今は使うことはできません。
例えば具体的には、学校時代に使っていた単語帳については今でも使うことができます。
単語というのは原則的に何十年も意味が変わりませんし、単語力があるということはそれだけ英語力がコンスタントに上がっていく(※後述)からです。
続いて使えるのは、学生時代に使っていたリスニングのカセットやCD、あるいはmp3のデータです。
この辺りは、英語のリスニング力を高める方法として有効です。
英語の学習用のリスニング素材ということになりますので、発音も綺麗ですし、ゆっくり喋っている音声が収録されていることも考えられるため、これは今でも十分に利用可能です。
ただし教科書については、今お手元にある学生時代の教科書が10年以上前のものである場合、現代の英語に即していないケースがありますし、さらに、英語の学習メソッドとして必ずしも適切でないケースがあるので使えないと言ってしまってよろしいでしょう。
とにかく、英語は机に向かって教科書とノートを開き、参考書を片手にガリガリとやる勉強「ではない」ということを頭に叩き込んでください。
独学で1か月間勉強するなら並行学習がおすすめ
ここまでの内容を踏まえて、これから独学で1か月間英語の勉強をするのであれば、並行学習という方法がおすすめです。
並行学習はどういうことかと言いますと、総合的に英語の情報を自分に取り入れる「インプット」という部分、さらに、自分で思ったことや感じたこと知っていることを英語で表現するための「アウトプット」という部分をバランスよく、どちらも勉強するという内容です。
英語はインプットをするだけでは意味がありません。
アウトプットができなければ意味がないのです。
そして、このアウトプットは英語の情報を取り入れることができるインプットという能力がなければ、伸ばしていくことはほぼ不可能です。
よく「読めるけど書けない、聞けるけど話せない」という方がいらっしゃいますが、これは勉強のバランスが知らず知らずのうちに崩れてしまっていることが原因です。
バランスよく覚えていけば、この方はもっと英語力を飛躍させることが出来ます。
そういった部分からも、リーディングやリスニングといったインプットを徹底的に詰め込むスタイルの従来の学習に加えて、スピーキングやライティングなどのアウトプットに関する勉強も並行していく、ということが重要です。
特に期間をまずは1か月とするのであれば、なおさらです。
(1)文法は後回しでもOK!?まずは、単語を増強すること!
いきなりとんでもないことを言うようですが、英語を1か月間独学で勉強するのであれば、そんなに時間はありませんので、まず、文法は後回しにしてしまいましょう。
いきなり文法を後回しにしてしまうという、とんでもないアイディアを上げているようですが、実際にこれは理にかなった方法でもあります。
例えば英語の文法というのは基本的に、誰でも中学高校で習っていますよね?
「今まで一度も、全く、英語の授業を受けたことがないっ!!」という方はあまりいらっしゃらないのではないでしょうか。
さらに、
- My name is ○○.
- Nice to meet you.
と、自分の名前を英語で表現することができ、さらに挨拶をすることが出来る方もほとんどだと思います。
また、ごめんなさいという言葉もI’m sorry.と言えますよね。
さらにYes/Noも行けてしまうのでは?
もっと言ってしまえば、
- I have a pen.
- I have an apple.
も大丈夫ではありませんか?
このように、日本人は英語を全く勉強してこなかった、あるいは英語にアレルギーがあると言いつつも、英語の基礎的な文法や単語力というのはあるわけです。
ちなみに、この記事の中で出てきているインプット(Input)、アウトプット(Output)、それにバランス(Balance)、アレルギー(Allergy)という言葉も全て英語です。
例えばアレルギーという言葉は英語でAllergyと言いますが、単純に私はリンゴアレルギーです。
というのには
I’m allergic to an apple.
だけで事足りるのです。
これらを踏まえて、文法に関しては特段後でも構いません。
まずは、カタカナ英語でも何でも結構ですので、単語力を増強しましょう。
これが一番近道です。
バスケットボールに例えるとまず、テクニックは後回しにして、基礎的な体力やダッシュの速さ・ジャンプ力を鍛えるといったようなイメージです。
ちなみに、単語はまず、自分の中で手当たり次第に目に付いたカタカナ英語の意味をネットで調べて単語リストにして行ってもよろしいですし、あるいは無料でダウンロードすることができる単語帳アプリなどを使って単語を覚えていくという方法もあります。
場合によっては最近は100均でも単語帳が売っている事があります。
旅の英会話、みたいな本があれば、それでも構いません。
トラベル系の英会話ブックは単語に重点を置いて解説しているケースが多いので、単語力を増強するには適しています。
なお、この時単語帳アプリを使うのであれば、1回覚えた単語を使って例文を書いていくようにすると、恐ろしいほどに定着率が良くなります。
単語の意味が分かれば、英語を見た時に全く文法がわからなくてもその単語を拾い読みすることである程度の意味を理解することは出来ますし、アウトプットという面に関しても単語を繋げればなんとなく、ネイティブな人には伝わってしまうものです。
よく、テレビで全く英語を喋れない芸能人の人がニューヨークなどで片言の英語だけでお使いに成功してしまう、という企画がありますが、あれも実際にネイティブスピーカーの目から見ると何ら不思議なことではありません。
コミュニケーションを取ろう!という気持ちと僅かな単語力があれば、その程度でも通じてしまうのです。
(2)リスニングはYoutubeでもOK!日常に英語をプラスしよう
そして、単語の学習を始めた後は、その単語と実際に「音で聞こえる単語の発音」についてリンクさせていく必要があります。
一番、このリスニングというのが難しく感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、リスニングというのもいわば筋トレのようなものでして、慣れれば自然に耳が馴染みます。
そして、何回聞いても英語のリスニングができないという方は、この耳馴染みが起きるまで英語を聞いていないというだけなのです。
本気で1か月間やるのであれば、まずは、1日30分でも1時間でも構いません。
ネイティブのナチュラルスピードの英語に触れましょう。
そして、リスニングの教材などがないという方もご安心ください。
今あなたがこの記事をご覧になっているスマートフォンやタブレット、パソコンなどでリスニングをすることは可能です。
そうです。
YouTubeです。
YouTubeは無料で海外のユーチューバーの動画を見ることも出来ますし、あるいは海外アーティストの歌を聴くというのも立派なリスニングです。
さらに一番おすすめの方法として挙げられるのはまず、なんでもいいので海外の動画を一つ見るようにします。
そして、その起承転結やストーリーを覚えた上で、今度は「日本語吹き替え/英語字幕」という設定を行い、同じ動画を再度視聴します。
するとなんとなく、目で追っているだけでも「これは日本語でこう言っているけれども英語ではこう表現するのか!」と、単語などが拾えるようになります。
もしかしたら1か月間同じ動画でも構わないかもしれません。
とにかく、一つの動画をマスターできるようになったら、その時点であなたは(少なくとも、その動画内で話されている英語に関しては)完璧に英語を聞き取れる、リスニングの耳が完成しているということになるわけです。
通常ここまでの段階にたどり着くまでにはかなりの時間と労力を要しますが、新しい効率的な学習方法を取り入れることによって、わずか1か月でネイティブスピードに対応することができる英語耳を手に入れることができるというわけです。
(3)アウトプットの場はどこにでもある?おすすめの英語アウトプットの場
単語力を増強し、さらに、リスニングの耳が出来上がってきたら次はアウトプットです。
先ほども紹介した通り、英語のアウトプットというのは単語をつなげていくだけでもある程度何とかなってしまうものです。
さらに、文法も全くわからないといいつつも単語さえつなげていけば
I like tea.(私はお茶が好きです)
ということが出来ますし、いきなり英語で犬猫論争が始まったとしても「I love dogs better.(アイ・ラブ・ドッグス・ベター/私は犬の方が好きです)」と、忌憚のない意見を言うこともできます。
このように英語の動詞などを使った構文というのはそこまで種類があるものではなく、言ってしまえば日本語の方がはるかに難しい言語なのです。
日本語を操れているのですから、英語をあやつれない道理はないのです。
その上でアウトプットの場はどこにしようかという問題がありますが、こちらもご心配には及びません。
もしある程度英語のリスニングや単語力の増強などをやってみて、なんとかコミュニケーションが取れそうだぞと思われる方は、いきなりお近くの英会話教室に通ってみても問題はありません。
どうしても時間的な都合だったり、恥ずかしい、だったり、そういったような事情で英会話教室に向かうのはちょっと・・・という場合は、インターネット上でいつでもどこでも英語の先生とビデオチャットをすることができるサービスに登録するというのもオススメです。
この場合は、一般的な英会話教室よりもかなりお安くレッスンを受けることが可能となっており、1か月1万円を切るような形で英語レッスンを受けることも十分に可能です。
さらに、直接喋るまではいかないのだけれども、なんとか英語で文字のやり取りはできそうだぞという場合、例えばココナラというサービスであったり、様々なクラウドサービスの中には一週間1000円から1500円で、無制限でネイティブの先生orネイティブレベルの日本人の先生と英会話のチャットができるサービスがあったり、英語で雑談をしながらある程度文章の作り方を教えてくれるサービスなどがあります。
これらを活用するという方法もよろしいでしょう。
まとめ
今回は1か月という限定された期間の中で、英語を独学で上達させる方法についてご紹介をしてきました。
この方法であれば、英語の超・超・超・初心者の方でもある程度まで英語の学習をすることができますし、1か月本当に真面目に取り組むのであれば、これらの方法を使うことでネイティブスピードの英語を聞き取ることができる準備のできた英語耳が手に入ります。
英語は何も怖いものではありませんし、難しい学問でもありません。
全世界の人とコミュニケーションが取れるようになるツールですから、これほど便利で楽しいものはありません。
簡単に勉強できますので、まずは、一か月間トライするところから始めてみませんか?
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