英語のおすすめ勉強法を年代別(小学生・中学生・社会人)に徹底解説

※本記事は三枝由香利が監修しています。

英語の勉強と一口に言っても、様々な方法があるのはもう皆様ご存知のことと思います。

そして、そのような数ある英語の勉強法の中にも、実は「年代別に」それぞれ取り組むといい勉強法があります。

これらの方法を組み合わせることによって、従来の勉強方法の3倍効率的になり、さらに10倍楽しくなるー

そのようなことも十分に起こりえます。

果たしてあなたの今の勉強方法、そして、お子様の勉強方法は本当に正しいものでしょうか?

今回は、英語の年代別のおすすめの勉強法について徹底的に解説していきます!

英語の勉強は年代にあった勉強法にすることで3倍効率的に、10倍楽しくなる!

冒頭でもお伝えした通り、実は英語の勉強は年代に合った勉強方法に切り替えることで3倍効率的になり、10倍楽しくなります。

実は従来、筆者も間違った英語の勉強法、というより社会通念上「この方が正しい」と言われている英語の勉強に取り組んでいた結果、全く成果が伸びなかったという不遇の時代を過ごしてきました。

最終的には学習方法にも多様性がある、という事に気づき、結果として英語の学習速度は3倍、楽しさは体感で10倍にもなったのです。

そのような経験のなかで、気づいたことが一つあります。

英語の学習には、例えば小学生であれば「小学生のための英語の勉強法」が、社会人であれば「社会人のための勉強法」というものがあるのです。

この2020年も近づく今の時代に、全世代が一律に机に向かって教科書とにらめっこしているのはナンセンスです。

そして、そうしなければ成果が出ない、と思い込んでいるのもまた、ナンセンスです。

これではまるで、サイズの合わない靴を履いていると早く走れないのと同じことなのです。

きちんと本人にフィットした勉強法でなければいけないのです。

反対に、きちんとサイズがフィットしている勉強法だと、とても楽しく集中することができ、結果としてかなり早い段階で充実した英語力が身につくというわけです。

それでは、年代別のおすすめの勉強方法にはどのようなものがあるのでしょうか。

今回は小学生・中学生・社会人の3段階に分けて、おすすめの英語の勉強方法についてご紹介していきます。

小学生は英語に慣れ親しむ&スピーキングから入ろう!

まずは、小学生の英語の勉強方法でオススメできるものからお伝えしていきます。

小学生は2020年に学習指導要領の変更が入ることになっており、これにより小学生の英語が必修化されます。

また、この時点で小学生は英語を本格的に勉強しているわけではありません。

これは一見すると不利なポイントに見えるかもしれませんが、実はチャンスです。

なぜかと言うと、我々大人のように変に英語の学習や固定概念に染まっていないからです。

様々な情報に変に染まっていない「まっさら」な状態だからこそできる、そのような学習法があります。

具体的にはスピーキング、あるいは目で見る視覚情報を中心とした「アクティビティとコミュニケーションベース」の英語の勉強法です。

つまり、このような事が起こりえます。

文法やアルファベットの書き方とかはまだイマイチわからないけれど、ある程度自分の自己紹介を英語ですることができたり、現地の友達と簡単な英語を使ってコミュニケーションをとることができる

という状況です。

このような環境を作り出すことができるわけです。

これは日本の教育環境から見ると異端のようにも見えるかもしれませんが、ちょっと考えてみて下さい。

どちらかというとこれは、日本の英語教育というより、現地ネイティブ、つまり現地で母国語として英語を話すお子さんの教育方法に近い環境ではありませんか?

そしてこちらの方が、はるかに英語に慣れ親しみ、英語を実際に使えていますよね。

この方法をとることができるのは小学生の早いうちだけです。

おそらく今後導入される新学習指導要領でもこのような部分に着眼し、コミュニケーション重視の英語教育がなされることになると想定されますので、まずは、難しい学問は抜きにして「英語を話す」ということを楽しんでもらう、そして、英語のアレルギーにならないように苦手意識をまず無くすというところから小学生の英語学習法は始まります。

(1)英単語は動画や音楽と組み合わせて覚えよう!

とはいうものの、英単語の学習などはどのようにすれば良いか、とお悩みのお母様お父様も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

小学生の英語学習において英単語の学習というと、机に座って英単語の学習帳を開くというのはあまりにも非現実的です。

そのようなことをしてしまっては、学習自体がストレスになってしまい、結果として英語アレルギーを発症してしまうことにもつながりかねません。

そこでお勧めしたいのが、小学生だからできる方法として動画や音楽と組み合わせて英単語を覚えるということです。

昔、ジャクソン5の曲にABCという名曲がありましたが、ほとんどあれと同じことで、今やYouTube全盛の時代ですから、様々な動画を元に英語の歌や動画を見て、それと合わせて英単語を覚えるようにして行けばいいのです。

イメージ的には、我々大人は英単語を見た時に日本語の意味が文字情報としてすぐに出てくるようなイメージですが、小学生のお子様にはまず、英単語を見たらそれが何を意味するのか映像で再現される、という環境を作ってあげると効果的です。

例えばアップルという単語を聞いた時に、文字でリンゴと先に出てくるのではなく、赤くて丸いフルーツが映像としてポン!と浮かんでくるような状況になれば、よりネイティブに近い思考ができています。

こうすることで、より多く、より効率的に、それでいて抵抗なく英単語をまるで水を吸収するスポンジの様に覚えてもらうことが出来るようになります。

こういったイメージ先行型の英語学習ができるのは、染まっていない小学生ならではの特権ですので、今のうちに方法に慣れてもらうようにしましょう。

(2)小学生の英会話のコツは正しい発音から!

そして、小学生の英会話を語るにおいて外せないのが発音です。

小学生のうちから正しい発音を身につけるようにしておけば、中学・高校と発音で困ることはこの先なくなります。

そして、私たちが子どもだったころにもこの問題に直面した方は数多くいらっしゃることでしょうが、英語風の正しい発音をするというのがどうしても恥ずかしい、という風潮があります。

この風潮はまったくもって正しいものではないと断言することができますが、いずれにしても、どこの地域にもこういった囃し立てを行う、困ったお友達が多いのが現実です。うまく発音出来ないので、茶化してしまうのですね。

しかし、これはお子様が完璧な帰国子女の様な発音をすることができるようになれば、いつしかなくなります。

帰国子女のネイティブの発音を聞くと、かっこよすぎて囃し立てることすらできなくなってしまうのです。

それどころか、どうやってやるの?教えて!と、ヒーロー扱いされます。

また、小学生の間であれば、いわゆる「舌」の使い方に関しても柔軟に矯正することが可能です。

一般的に英語の発音が難しい理由は、英語を話す時に日本人が使わないような舌の筋肉の動かし方をするからです。

要するに、舌の筋肉が追いついていないのです。

例えばTHの発音やRの発音、Tの発音だって、基本的には日本人が発音するTやRとは異なります。

そういった日本人が普段行わないような舌の動かし方も、小学生のうちから覚えさせることによって身体が自然に英語の発音をできる状況に整っていくというわけです。

中学生は3年間で3タイプの勉強法を取り入れる事で受験にも勝つ英語力を!

そして、小学生から進むと中学生になります。

中学生は3年間というタイムリミットがあり、その上で高校受験に挑戦しなければなりません。

そこで中学生は3年間で3タイプの勉強法を取り入れるということが、何よりも重要となります。そうです、効率勝負です。

時間は有限です。

そのため小学生から英語の学習を始めていれば、それは大きなアドバンテージになりますし、中学生から本気で英語を勉強し始めるということであれば、3年間で英語を3タイプの方面から勉強し、高校・大学・社会人と困らないような英語力の基礎を熟成していくことが必要です。

それでは、3タイプの英語の学習方法とはどのようなものがあるのでしょうか。

続いての項目でご紹介していきます。

(1)中1は英文法基礎をマスターして、ALTとのコミュニケーションを重視しよう

まず、中学に入って最初の年度中学1年生の段階では特に難しい英語の勉強をする必要はありません。

まずは、英文法基礎について教科書の情報を中心に落ち着いてマスターしていきましょう。

特に中学1年生の最初の段階ではbe動詞や簡単な動詞、自己紹介に関するスピーキングなどを中心に学習していきます。

そして、今社会人の方でもつまずいた!という方が多いであろう「三単現のS」に関しても中学1年生で学習します。

この辺りがクリアできてしまえば、実際のところその後に出てくる文法というのはこれらの派生型であり特段難しいものではありません。

とにかく、中学1年生の間は英文法の基礎をしっかりと理解し、その上で学校に常駐しているALTの先生とのコミュニケーションを重視するようにしましょう。

これにより基礎学習の傍ら、英会話の部分やアウトプットの部分にアレルギー反応を持たないようにするという狙いがあります。

原則的にALTの先生は日本語を話せないようでいて、実はネイティブまではいかないもののある程度意思の疎通が図れる軽度には日本語を話せるという先生がほとんどです。

もちろん「あの先生は日本語話せるよ」などと教えてしまうと台無しですので、ALTの先生は決して怖い存在ではない、ということだけは教えてあげてもよろしいでしょう。

(2)中2の前半で中3までの文法はマスター!あとは単語力の筋トレに入ろう

中学1年生で英文法の基礎や、ある程度ALTとのコミュニケーション能力について開発することができたら、続いて中学2年生というステップに入っていきます。

何かと忙しい中学2年生ですが、この一年間がかなり英語学習において重要になりますので、気合を入れて臨みたいところです。

中学2年生の英語学習では1年間を前半と後半に分けてしまいます。

まず、可能であれば、中学2年生の夏休み終了時までに「中学3年生までに習うべき文法事項」についてはマスターしておくことが望ましいといえます。

え?不可能な事を言うな、ですか?

いいえ、不可能ではありません。

充分可能です。

これからそれをご説明します。

というのも、中学1年生の後半から中学2年生の後半の約一年間で、およそ必要な新しい英文法というのは出尽くしてしまいます。

もちろん学校や先生のご指導の状況方針などにもよってこれは異なりますが、中学1年生の前半から後半にかけて習う基礎的な文法さえ理解できていれば、後は芋づる式に中学3年生まで習う文法事項というのはマスターすることができます。

つまり、中1の範囲をマスターしていれば、その時点で中2、中3の範囲もガンガン挑戦できるという事です。

夏休み終了時までに文法事項をマスターしたら、後は残りの半年間を単語力の筋トレに費やします。

単語力というのは本当に筋トレのようなもので、やればやっただけ、そして、反復すれば反復しただけ自分の身になります。

一般的に中学校で学習する単語の数は限定されています。

現在の指導要領では中学3年生終了時までに学習しているべき英単語数は1200程度と言われています。

1200と聞くと少ないような多いような、よくわからない感じがするかもしれませんが、基本的にはそこまで多い単語数ではありません。

また、1200と言ってもそれぞれの単語の変化系もそれぞれ一単語としてカウントします。

例えばhaveという単語とhavingという単語、さらに、その過去形であるhadという単語はそれぞれ1単語としてカウントされますので、これで合計3単語です。

GetにGotにGotten、これで3単語、ここまででもう6単語です。あとはその辺の単語をかき集めてくればあっという間に1200語ですね。

このように考えてみると1200というのはそこまで多くない数字であるということがお分かりいただけるのではないでしょうか。

少なくとも中学校2年生の後半、半年間でこの中学校で習うべき1200単語については全てマスターするようにしておきたいところです。

何度も言いますが、1200と言っても大した数ではありません。

そして、このあたりの単語力になってくるとかなり日常会話にも幅が出てきますので、ALTの先生や海外の友達とのやり取りにも楽しさを見出すことができる時期になってきます。

英検についてはおよそ英検4級が600から1300語程度の語彙数、一段下がって英検5級程度になると300から600語程度の語彙数で合格することができますので、この辺りで英検の取得を考えても受験対策にはいいかもしれませんね。

(3)中3では受験対策として過去問を解きつつ会話力を特に育てよう

そして、中学3年生は日々の学校の英語の授業に追われるという状況を一切排除し、とにかく、受験対策の一年間を過ごすようにしましょう。

中学2年生までの実力養成において中学3年生で習うべき授業については全てマスターしているというわけですから、後は志望校を早めに定めてその志望校の英語の過去問題、あるいは志望校より1ランクか2ランク上の高校の過去問題を解きつつ、自分の弱点を潰していくような学習方法を取りましょう。

ちなみに、とても厳しいことを言っているように聞こえますが、中学校1年生、2年生の期間を上記のような形で過ごしていると、中学校3年生はほとんど英語の学習においてやるべきことはありません。

というより、単語力が増強され、語彙力も豊富、さらに、文法事項もある程度マスターしているということで、英語の勉強が楽しくて楽しくて仕方ない!という状況になっていることすら考えられます。

そして、高校受験においては何かと表現力が問われる問題やスピーキングまではいかないまでも、それに類似する能力を問われるケースが増えてきていますので、英会話に関する力を特に育てるというテーマを持たれると宜しいでしょう。

小さい頃と打って変わって語彙力も表現力もかなり成熟していますので、親御さんがびっくりするくらい幅広い英会話の展開が期待できます。

社会人は「とにかく、毎日手を付ける」ことを英語学習唯一のルールに

そして、時は流れて社会人の英語学習法について解説していきます。

我々社会人の英語の学習ですが、これはもうとにかく細かいことはナシにして、毎日手をつけるということを唯一のルールにしましょう。

仕事が忙しかったから、出張が続いていたから、飲み会が続いていたから・・・こういった言い訳は一切なしです。

どんなに忙しい人間でも1日にわずか5分から10分でも時間を取ることができないというケースはまず、ありません。

酔っ払っていても英語の勉強は出来ます(推奨はしませんが)

そして、学習時間というのはこのくらいの時間でも結構です。

とにかく、継続するということが重要です。

そして、勉強をし直すということと、従来の教科書に向かうスタイルの勉強を行うということは必ずしもイコールではありません。

今やスマートフォンやタブレット全盛の時代です。

英会話および英語学習に関する便利なアプリというのは様々ありますので、これらのアプリを使い、限られた時間の中で効率的に学習するようにしていきましょう。

(1)社会人だからこそできる「自分への投資」で英語をマスターしよう

そして、社会人だからこそできる自分への投資というものがあります。

つまり現ナマによる資金投下です。

大変品がない表現で申し訳ありませんが、やはり社会人だからこそできる物に現金投下というものがあります。

これは何も参考書を買い込め、と言っているのではありません。

例えばアプリなどで海外の英会話教師とやり取りをしてオンラインレッスンを受けるというのも一つの方法ですし、長期休暇が取れた際には思い切って海外旅行に一週間でも行ってしまうという方法もあります。

ちなみに、一週間でも日本語から完全に隔絶された状況になると、人は生存本能が働きますので、かなりの勢いで英語を覚えることになります。

あるいは歓楽街にある外人バーと呼ばれるような、外国在住の方が多く集まるバーに顔を出すというのも一つの方法でしょう。

とにかく、楽しみながら無理をすることなく、それでも着実に英語の学習をしていくというのが社会人に一番ぴったりな英語学習法と言えます。

さあ、今こそ社会人生活で培ったスキルを総動員して、効率的に英語を習得する時ですよ!

(2)国際恋愛は英語力を驚異的に伸ばす!?あるいは飲み友達でもOK!

ちなみに、二十歳前後の頃からこの手の噂を耳にされた方も多いかと思いますが、「国際恋愛は英語力を伸ばす、それも驚異的に伸ばす」という噂があります。

これはケースバイケースと言ってしまえばそれまでですが、基本的にはかなりの効果があります。

やはり恋愛相手ということなので、出来る限り相手のことを知りたいと思う心理は働きますし、自分のことを伝えたいという心理も働きます。

そういった心理やモチベーションを武器にして相手の言語を覚えるというのは時に、何物にも代え難いモチベーションと極めて洗練された、高い集中力を発揮します。

そして、モチベーションの源がいなくならない限りは恐ろしいことに、その学習欲というのは止まるところを知りません。

全く英語を話すことができなかった青年がある日突然、英語話者の女の子に恋をしてわずか2ヶ月で、ほぼ日常会話に問題がない程度に会話ができるようになったという例もあります。

この様にチャンスがあれば、国際恋愛を楽しんでみるというのも英語力を伸ばす一つの方法ではないでしょうか。

また、国際恋愛まではいかないまでも、あるいは、すでに既婚者なのでこの方法はちょっと・・・という場合は、同性の飲み友達でも結構です。

先程ご紹介したような外人バーには様々な国から来ている英語話者のお客さんがいらっしゃいますので、彼らと友達になり、そこで世間話ができるようになるまで英語力を磨くというのも一つの方法ですね。

とにかく、社会人ともなればある程度の基礎的な英語の文法力や単語力がありますので、後はそれをもとに表現力や単語力を伸ばしていくというのがポイントです。

まとめ

英語の学習方法にはやはり様々ありますが、共通して言えることは決して嫌がることをやり続けることが最高の結果を呼ぶとは限らないということです。

ものすごく厳しくて、ものすごく嫌な思いをしながら覚える英単語も、とても楽しい経験をしながらすんなりと覚えた英単語も、同じ1つの英単語です。

そういったことであれば、より自分の年代にあった、楽しく負担のない英語の学習方法をとるというのが結果的には英語力増強の近道というわけですね。

今回ご紹介したような方法を取り入れてより効率的に、そして、より楽しい英語学習ができるようにお祈りしております。

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