※本記事は三枝由香利が監修しています。
どんなテストでも、満点は誰でも憧れる点数です。
TOEICで満点を取ることができれば、英語ネイティブと流暢に会話することが出来るレベルと認定され、就職でも転職でも様々な場所であなたに有利に働きます。
憧れますよね。
しかし実はTOEICのリスニング、英語がかなりデキる人でも、母国語のように英語を話すネイティブでも案外点数を落としてしまうこと、ご存知でしたか?
これは、TOEICの英語テストにはクセがあるからなのです。
無意識で点数が高くなってきている人は、無意識にこのクセやコツを掴んでいるから、と言っても過言ではありません。
そこで今回は
- TOEICのリスニングテストで満点を取る教材と勉強法(2016年新TOEIC対応済)
- 音をクリアに聞き取るコツ
- TOEIC初心者が陥りがちなリスニング問題のクセ
これらを補足含めて詳細に渡ってご紹介してきます。
この記事を読むことで、きっとあなたも満点を狙うコツを掴みきる事が出来るでしょう。
それでは読み進めていきます。
目次
あなたがTOEICリスニングで思うように点数が取れていない原因と対策
TOEICリスニングで思うように点数が取れない人はまずはその原因を知りましょう。
原因を知ることによって、具体的な対策を取ることができます。
- 英単語をたくさん覚えて、どれが来ても日本語に変換できる。
- 筆記は点数がある程度取れるのに…
実際に勉強を初めて、TOEICを受け始めた方、こういった悩みは多いのでは無いでしょうか。
ご安心下さい。
対策を取ることができれば、 TOEICのリスニング点数は簡単に上がるといっても過言ではありません。
ここでは、最も一般的な原因を3つご紹介していきます。
(1)「聴き逃し・聞き取れない」が主な原因!
TOEICリスニングの主な特徴の一つとして、「英文がたった一度きりしか放送されない」ことが挙がります。
言い換えると、「集中していないと聞き流す可能性がある」のです。
TOEICを数回しか受けたことがない人は、この「放送は1回きり」という壁に面白いようにあたります。
つまり、「初心者ほど聞き取れないし聞き逃しが多い」のです。
言い換えると、
- 聞き取れるようになる
- 聞き逃しを少なくする
この2点を対策するだけで面白いほど点数がとれるようになります。
聴き逃し・聞き取れないの対策は、後述する、「アクセント単語」に集中することで回避することが可能になります。
(2)「聞き間違い」はその次に多い
(1)に合わせて多いのが、聞き間違いです。
聞き間違いが増えれば増えるほどどの選択肢を選べばいいのかわからず、点数が減ります。
例えば 「left」と「rest」、日本語に直すと「みぎ」と「休む」です。
全然違いますね。
逆に言えば、聞き間違いは出来る限り減らすことによって、これまた面白いほど点数がとれるようになります。
同じく具体的な対策は後述するとして、簡単に説明しておくと、「発音に集中する」ことによって、聞き間違いのミスは減ります。
しかし、発音に集中する事ってどうやってやればいいの?と疑問に思う方も多いかもしれません。
発音に集中する言葉最初は難しいです。
ここでは、「発音に慣れる」方法を後述します。
(3)状況を正確に把握できていない
TOEICのリスニングは、毎回何らかのシチュエーションを想定して会話が繰り広げられます。
TOEIC初心者は、このシチュエーションを想像することができないので、
- 英文を一生懸命理解しなければならず
- 英文を理解しようとしているうちに制限時間が来て
- 次の問題に進んでいってしまう
- 1.にも戻るが、 選択肢を選んでいるうちに次の英文が始まってしまっているので、 理解にかける時間が減ってしまう(または聞き逃しが発生してしまう)
といった負のスパイラルに陥っている可能性があります。
どういったシチュエーションを想定して会話が繰り広げられているのかを想像することができれば、その段階で選択肢を絞ることができます。
選択肢を絞ることができれば、答えを選ぶのも容易になります。
すぐに答えることができれば、次の問題に備えることもできますね。
つまり、重要なのは「シチュエーションを想像する力」です。
この力の養い方はまた後述します。
(4)TOEICリスニング独特の問題のクセにとらわれてしまっている
TOEICリスニングは問題に独特のクセとパターンがあります。
慣れれば慣れるほどこのクセを発見することができて選択肢をその段階で絞ることができます。
しかし、初心者の方はこの独特のクセとパターンをまだ知らないかたが多いので、ひっかけ問題などに捕われてその分の点数を失っている可能性があります。
逆を言えばこのクセとパターンを知ることができればある程度の点数を確保することができます。
私が実践した、TOEICリスニングの点数を劇的に改善する4つの勉強法
具体的にどういったところでリスニングの点数を落としているのかがわかったら、私が辿った、実際にTOEICリスニングの点数を劇的に改善する4つの勉強方法をここではご紹介していきます。
この勉強方法をなぞるだけで、点数を劇的に改善することができるでしょう。
(1)「聞き取れない」対策
聞き取ることができない方は以下が原因である可能性が高いです。
- 話している英語の速度に慣れておらず追いついていけていない
- 自分の知っている単語量が少なく、理解できていない
- 英語を話す時の独特の省略法などに慣れていない
これらの対策方法としては以下が挙げられます。
- 問題集の英会話を倍速で聞く(結構効果あります)
- 英単語帳などで単語力を上げる
- 耳を英語に慣らす
後述しますが特に3.が強力で、どれだけ今の耳を英語に慣らしていくかによってリスニングを聞き取る能力は飛躍的に向上していきます。
また倍速で英会話を聞くこともおすすめです。
最近YouTubeが1.2倍速から3倍速近くまでの早さで再生することができる機能が備わるようになりました。
この機会を活かして、ぜひYouTubeにアップされている英会話をいくつも聞いてみてください、その後に TOEIC リスニングを聞くと英語が相当遅く感じます。
遅く感じれば単語を聞き間違いません。
本番テスト前日などに英会話を倍速で聞いておくことは特におすすめです。
(2)「聴き逃し」対策
聞き逃し対策ではよく最初の3語を集中して聞こうという対策方法がとられていますが、私はこの方法だとうまくいかなかったので私独自の方法をご紹介します。
その方法とは「アクセントを強く発言して行く場所のみしっかりと聞く」です。
「There was no electricity.」と言っていた場合、大抵は”There” “no” “electricity”が強調されます。
強調されている単語だけ読み解くと「そこ」「ない」「電気」とおそらく停電になっているのではないかというぐらいには状況が分かります。
英語は強弱をつけて感情などをつけて話す言語です。
強調して話す部分は大抵重要な単語であることが多いです。
この特性は TOEIC リスニングテストでも同じなので、この特性を活かして、実際にテストを行く際には強調されている単語をできる限り聞き取っていくことによって対策していきましょう。
(3)「聞き間違い」対策
(1)とダブりますが、より英語に耳を鳴らしていくことによって聞き間違いは劇的に減っていきます。
聞き間違いが起きてしまっているのは英語に慣れておらずアクセントの細かい違いに気づくことができていないからです。
例えば「L」と「R」。
日本人が今話している人が関西弁なのか標準語で話しているのかを聞き取ることができるように、英会話もより深く聞けるようになっていくことによって今話している人がイギリス英語なのかはたまたアメリカ英語なのかを判別することができるぐらいになります。
上記はイントネーションの話なので参考にはならないかもしれませんがアクセントにも同じようなことが言えます。
リスニングの教材で勉強することや実際のネイティブと話すことによってこの聞き間違いは簡単に克服可能ですが、まだ参考書などを持っていない方は、是非これから紹介する「英語耳」の購入を検討してみてください。
(4)「状況をイメージする」練習
文章読解でもイメージする力は問われます。
日本語の現代文の問題でも、状況をイメージして本人の心境などを回答するような問題が出題されることがあったと思います。
TOEICではそのような問題は少ないですが、状況を正確に把握できていることによって回答はしやすくなります。
英会話を聞いている時に、状況を正確にイメージすることができていない人は、(1)(2)(3)を対策していく際に、是非、頭の中でイメージすることを行い続けてみて下さい。
「I have a apple on my left hand」と言われたら、実際にその人が左手でりんごを持っている姿を想像する。
これを反復練習し続けていくことによって、状況をイメージする力は少しずつつけることができるようになります。
(5)「TOEICのクセ・パターン」を把握する
TOEICのクセ・パターンを理解して行くにはTOEICテストを何度も繰り返しといていくほかありません。
- 「Most likely」と言って、曖昧な表現で回答するパターン
- 後半の方でようやくどのような場所で会話しているのかシチュエーションがわかるパターン
- 後から「やっぱりやめた」や「別の選択肢にする」と最後まで聞かないとひっかけにはまってしまうパターン
- 「going to eat a hamburgur」と言って、回答欄には「go to restaurant」と記載されているような、話している単語と記載されている単語が異なるパターン。
あげて言ったらきりがないですが TOEIC にはこう言ったパターンが数多く存在します。
数多くと言いましたが、慣れれば全く怖くありません。
幸い、TOEICテストは過去問と呼べる問題集が販売されております。
こちらを繰り返し何度も何度も解いて行くことによって、TOEICテストをより深く知ることができるようになります。
何周か解いているうちに、そのクセやパターンが見えてくるようになります。
是非公式問題集を購入して問題を何度も解いてみてください。
効果を数倍に高めることが出来るおすすめリスニング教材
勉強方法は確認することができたでしょうか。
勉強方法がわかっても、それを使用する教材が分からなければ活かすことが出来ません。
実際に私が使った参考書を元に、どんな教材でこの勉強方法を実施したらよいのかをご紹介していきます。
(1)一億人の英文法
一億人の英文法 ――すべての日本人に贈る「話すため」の英文法(東進ブックス)
文法をおろそかにする人は文法にもリスニングにも泣きます。
割と色んな場所で紹介されている定番書ですが、この本で英文法は頭に叩き込んでおくようにしましょう。
ページが剥がれてくらい読み返していれば、他の参考書と組み合わせて勉強していれば、どの単語が来ても自然と英文が頭の中に浮かんでくるようになります。
(2)英語耳[改訂・新CD版] 発音ができるとリスニングができる
実践的な英語の発音のパターンを勉強することができるテキストです。
日本語の方言を参考に話すと、その言語をより詳しく知っているからこそ、イントネーションの違いなどに気づくことができます。
例を挙げるとするならば、日本人が大阪に幼少期からいた方の「ホンマに」と、大阪に住んだ事がない方が「ホンマに」の見分けが付くように、本場ネイティブの方々も、「あ、この人の英語はイギリス育ちの英語」とか「この人の英語はアメリカの南の方の英語だ」という細かい点に気づくことができる予定です。
ここからは持論なのですが、アクセントについても全く同じ考えがあり、自分がより英語に詳しくなればなるほど、そのイントネーションの違いに気づくことが可能になります。
つまり、英語耳を育てることによって、アクセントの変化に気づくことができる。
「S」と「TH」の違いに「L」と「R」が、ら行と同じではないことに気づくことができるようになるわけです。
この本は英語耳を育てる事に適しています。
是非、何周も回して細かい違いに気づくことができるようになれてみてください。
(3)【新形式問題対応/CD-ROM付】 TOEIC(R) L & R テスト 究極のゼミ
【新形式問題対応/CD-ROM付】 TOEIC(R) L & R テスト 究極のゼミ Part 3 & 4
TOEICリスニングは前述したように何度も何度も繰り返すことによってそのクセやパターンを感じることができるようになります。
パターンを感じることができるようになるためには、問題をより詳しく知らなければなりません。
このテキストはこれまた TOEIC テストの対策本の定番なのですが、パターンを知っていくために詳細にわたって一問一問解説がされているため、 「TOEIC について知る」ことができるおすすめの本です。
(4)で紹介する過去問と一緒に何度も何度も繰り返していくことによってTOEICをより深くして
いくことができるようになり、TOEICをより深く知っていくことができるようになれば、それすなわちTOEICを攻略する、ということです。
ご紹介しているのはPart3,4ですが全パートあるので是非検討してみてください。
(4) 公式 TOEIC Listening & Reading 問題集 3
公式 TOEIC Listening & Reading 問題集 3
2017年12月2日に発売されている一番最新の公式 TOEIC 問題集です。
問題集です今晩プロセスで書き下ろしているため、本番テストの模擬試験にすることも出来ます。
本気で900点を取りに行く人は、この本に加えてさらに1,2を購入し、全てのテキストを6周〜10周ほどすることによってTOEICを「完全に知って」いきます。
筆記はもちろんリスニングにもクセとパターンはあります。
それを掴むことこそが TOEIC 高得点を取る最短の攻略方法です。
他の人はこうやってTOEICリスニングに強くなった!口コミを見てみよう
これまで私の勉強方法をご紹介していきましたが、私以外の他の人がどのように TOEIC リスニングを勉強しているのかを見ていきましょう。
ここではヤフー知恵袋で発見したいくつか参考になる投稿を発見したのでそちらを紹介していきます。
(1)英語は単語も慣れることも聞き取る力も大事
もともと知らない語彙は何度聞いても聞き取ることはできません。
リスニング学習には語彙を増やすことも大切なのです。
しかし、すでに知っているごくであっても聞き取れないこともあります。
これは耳が英語に慣れていないからです。
その場合はその箇所を何度も聞き、この語句はこんなふうに聞こえる、ということを学習します。
次に問題となるのが音声のスピードです。
日本人には早すぎると思われるスピードで流れてきます。
これはたくさん英文を聞いてなれるより仕方がありません。
参考元: https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp
前述した通り英語は耳を慣らすことも、単語を覚えていくことも、耳を鳴らして更に早い英語を聞き取る能力も大事です。
(2)毎日解いていく
毎日、これまでにやった問題を解いてから、新しい問題に挑む。
これに尽きると思います。
問題を解いて、答え合わせをして、それで(理解したつもりで)終わり、翌日 別の新しい問題を解いて・・・とするより、断然効果的です。
昨日解いた問題でも、同じ問題につまづいたり、昨日は合っていても 今日は間違えたり、って結構あります。
それって、結局きっちり理解してないからなんですよね。
この方法のいいところは過去やった問題だから、再チャレンジしたときに正解率がアップし、自分に自信がつくところ。
問題やってもやっても 正解率上がらなかったら勉強する気もうせちゃいますからね・・・。
リスニングは短期間で点数は あがらないので日ごろから英語を耳にするよう努めることですね(NHKのビジネス英語関連ものや、洋画(日本語訳と英語音声の比較))。
参考元: https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp
TOEICはあくまでもテストです。
点数を取ってナンボ、です。
毎日少しずつ繰り返し繰り返しといていくことによって、点数を取れる範囲が広がっていきます。
耳を慣らしていくこと、同じひっかきに何度も引っかからないこと、とても大切です。
(3)同じテキストを何度もこなす
単語をまずマスターすること重要と思います。その際、単語を音読し、「音」としても慣れておきましょう。
それがリスニング力につながります。
教材は、あれこれ手を出す前に、基本的なもの(高い必要はない)をしっかりと使い込むことです。
参考元: https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp
こちらはTOEFLの試験についての質問でしたが、TOEICも本質的には同じです。
単語の量で理解力が増え、さらに耳を英語に慣らしていくことによって、リスニングに対応していくことができるようになるのです。
TOEICリスニングだけではなく、より実践で使える英語を習得するには?
ここまで TOEIC リスニングの対策方法をご紹介していきましたが、より実践で使える英語力を習得していくためにはどのようなことを行って行ったら良いのか、その流れをご紹介していきます。
(1) TOEIC である程度点数を取れるようになる
TOEICはあくまでもテストですが、本番(英語を話す人と英会話をするとき)でも使用することができるような構成になっています。
英語を話すことができる人は単語力がありさらに聞き取る能力もある人です。
この二つを養うために TOEIC テストはもってこいです。
まずは TOEIC テストである程度点数が取れるようになりましょう。
何点取れればいいのかと言う明確な基準はありませんが、公式サイトに点数別の早見表が載っています。
リスニングが400点以上は取れるようになっていれば十分聞き取る能力があると判断されているので、後は「しゃべれるようになるだけ」になります。
点数別の早見表はこちら:Score Descriptor Table(レベル別評価の一覧表)
(2)発音する、ネイティブと話す
リスニングである程度点数が取れるようになったら、発言していくことによって英語を喋れる能力が備わっていきます。
ちなみにネイティブと実際に話すことが一番の早道です。
聞き取ることができるようにもなっているわけですから後は今考えていることを英語で発していくだけです。
いきなりハードルが高くなった!と思う方もいらっしゃるかもしれません。
ではどのような場所でネイティブを話すことができるのでしょうか。
①ネイティブのいる英会話教室に行く
英会話教室に行くことが一番の手っ取り早い解決策です。
初心者の方は笑われずにたくさん英語を話すことができるマンツーマンレッスン英会話などがおすすめです。
②観光に来ているアメリカ人に話しかける
道の道を聞かれて困っているアメリカ人に身振り手振りで助けると自分の英語力になります。
説明してあげないとこの人はしばらく困ったままになってしまう!という危機感から脳みそをフル稼働させるので、より早く英語を話せるようになるのです。
ちなみに私は①と③に加えて、更に何人かのアメリカ人を手助けしているうちに英語がどんどん上達していきました。
③留学して英語しかしゃべれないところに行き、自分を追い込む
最後は留学して英語しか喋れないところに入って自分を追い込んでいくスタイルです。
英語しか話せないという危機的状況に自分を持っていくことで、自分の体に危機感を覚えさせ、強制的に英語を覚えさせる。
私はマンツーマンレッスンの英語語学留学をして一気に英語が話せるようになりました。
まとめ
いかがでしたでしょうか、結論としてはやはりTOEICというテストを知ることが高得点を叩き出していくためのポイントです。
皆さんも聞き逃しや聞き間違いを減らし、引っ掛けをうまく回避していくことによって高得点を出せるようになっていけることを願っています。
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