※本記事は三枝由香利が監修しています。
英語を勉強したい時に、思い浮かぶのが留学。
でも留学のことを考えたときに、真っ先に思い浮かぶのは留学費用です。
長期間海外に滞在しなければならないので、かかる費用も馬鹿になりません。
例えばですが、賃貸物件に住んでいた場合は、その物件を継続して借りたままにしておくのか、はたまたその賃貸物件を引き払うことさえ考えなければならないのです。
ここでは私が、実際に3ヶ月フィリピンのセブ島に留学に行った際の費用の内訳を大公開したいと思います。
1ヶ月単位で集計できるので、自分がどれだけ行くかによって計算することも可能です。
また私は貧乏留学でしたが、逆に贅沢をするならばこれくらいの費用がかかるというのも概算で出しているので、お金に余裕のある方はそちらも検討してみてはいかがでしょうか。
それでは解説していきたいと思います。
目次
私がセブ島に留学で行った場所
私はセブ島に留学で行った場所は、空港から約40分のセブシティの中心部にある語学学校です。
周りには徒歩圏内に大きなスーパーや日本食レストランなどもあり、勉強に集中できて特に不便のない立地にありました。
語学学校は意外とビーチから遠く、バスやタクシーなどの公共手段を利用して移動しなければならなかったため、友人達から誘いがなければあまりビーチには行きませんでした。
それでも一週間に一回は行っていたような記憶があります。
とはいえ自然な環境は綺麗で、リゾート地ならではのゆったりした時間の流れとともに楽しく「英語漬け」になっていました。
どちらかといえばそこまで遊ばずに、かなり集中して英語を喋るようになるためにたくさんの授業を受けていた方なので、リゾート地での優雅な語学留学のイメージとは少し違うかもしれませんが、英語力の伸びという点からみると非常に満足のいく内容でした。
セブ島留学3ヶ月の費用内訳
セブ島に行く前に日本でかかった費用は約49万円です。
内訳は
- パスポート発行費用…約2万円
- 予防接種費用…約2万円(任意)
- 語学学校費用…3ヶ月で約38万円
- 旅行準備費用…約3万円(スーツケース、衣類)
- チケット代…往復約4万円
- セブ島に行った後にかかった費用…約12万円
- その他かかった費用…約5万
合計:約66万円です。
日本でかかる費用は季節的な変化はありますが、そこまで変わらないので変動する部分はセブ島に行った後の部分と考えてください。
一か月当たりにかかる費用は基本的には変わらないと考えてください。
もし仮に3ヶ月でなく1ヶ月の場合は、この費用を1/3にすればだいたいの費用を算出することが可能です。
逆に半年間の場合は今書かれている費用で、変動する部分であるセブ島に行った後にかかった費用とその他にかかった費用を4倍すれば、大体の費用を算出することが可能です。
もちろん、その他の部分に関してはこれからご紹介していく方法によって十分節約可能なので、なるべく費用を抑えて留学したい方は是非次の内容も参考にしてみてください。
セブ島に留学に行ったことがある私だからこそ言える、東南アジア節約方法
合計2回留学に行っている私だからこそ、お伝えすることができるセブ島での留学費用の抑え方をご紹介していきます。
ものによっては裏技的なものもあるので、そういったものに関してはあくまでも参考程度にしてください。
もし実行するのであればあくまでも自己責任でお願いします。
しかし知っておいて損はないでしょう。
(1)航空券の節約方法
セブ島留学でなんだかんだと馬鹿にならない費用が、往復の航空券代です。
特に何も考えず普通に購入してしまうと、往復で10万円以上かかってしまうなんて言うことにもなりかねません。
お金に余裕がある人や時間に余裕が無い人であればそれでも良いのですが、安く買えるならその方が良いに決まっていますよね。
では、どうやって航空券を節約するのか。ポイントは大きく分けて2つあります。
まず一つ目は、LCC(格安航空)を利用するということです。
機内サービスが有料になったり、預け荷物が重量課金だったりと普通の航空会社に比べてデフォルトのサービスは劣りますが、とにかく安くチケットが買えます。
成田空港から出国するのであれば、セブパシフィックやバニラ・エアといったLCCが利用できます。
関西や福岡から出国する人であれば、釜山経由にはなりますがエアプサンというLCCのチケットを調べてみてください。
2つ目のポイントは、オフシーズンを狙って留学するということです。
一般的に日本からセブへのチケットが高くなるのは、7,8月の夏の期間と12.1月の年末年始です。
留学の時期が調整可能なのであれば、シーズン以外を狙ってチケットを購入したり、土日を外して平日の早朝や深夜にチケットを取るだけでもだいぶ費用を抑えられます。
(2)食費の節約方法
食費を節約したいのであれば、朝昼晩の3食付いた語学学校に留学するのがオススメです。
大体相場としては留学費用とは別で、月額2万円前後プラスすると食事のサービスがついてくる学校が多いです。
正直、フィリピンのローカルな食堂などで済ませればもっと安く費用を抑えることは可能ですが、衛生面で安心と言えるレストランばかりではありません。
かといって、日本食レストランやおしゃれなカフェなどで食事をしていると、正直食費は日本と変わらない費用になってきます。
フィリピン留学は短期集中で、英語の勉強に集中できる環境に身を置けるのがメリットの一つなので、たまの外食以外は学校の食事で済ませてしまうのが一番の節約方法です。
(3)海外旅行保険の節約方法
クレジットカードを持っている人であれば、海外旅行保険を節約できるかもしれません。
通常海外旅行保険を申し込むと、安いプランでも3ヶ月で5万円前後かかってきます。
とはいえ、全てのクレジットカードで安心して保険が使えるわけではありません。
「自分はクレジットカードを持っているから大丈夫!」と思い込んで出国してしまわないようにしてください。
万が一、海外旅行保険に加入していないと現地で病院にかかったときの治療費が全額自己負担になってしまいます。
クレジットカードの保険で事前に確認すべきポイントは以下の3点です。
①自動付帯か利用付帯か
海外に行くだけで保険が無条件で付いてくるのが自動付帯。
航空券や自宅から空港までの電車代などをクレジットカードで支払わないと保険が使えないのが利用付帯です。
利用付帯は条件が細かくあるので事前に確認しましょう。
②セブ島の主要な医療機関がキャッシュレスサービスに対応しているか
キャッシュレスサービスとは、医療機関を受診した際にお金を払わずに治療が受けられる仕組みのことです。
クレジットカードの保険がキャッシュレスサービスに対応していないと治療費を自前で建て替えて、日本に帰国してから申請をしてお金を受け取ることになります。
③保証の費用は十分か
死亡・後遺障害の場合と入院・通院でそれぞれ最大の補償額が決まっています。
例えば入院・通院の場合だとクレジットカードによって50万円から300万円以上とかなり幅があるのため、事前に適切な費用か確認しておきましょう。
上記のポイントを確認してみて、不安が残るようであれば素直に普通の海外旅行保険を契約しておくと、よほどのことはカバーできるので留学期間中の不安がなくて済みます。
(4)移動交通費の節約方法
フィリピンでの移動手段は基本的に危ないので、タクシーで移動することになります。
タクシー以外の移動手段はあまり考えない方が良いので、移動交通費の節約方法はこのタクシーを誰かと相乗りすることになります。
相乗りすることによって例えば費用は1/2、3人で乗って費用を1/3にするなどです。。
移動交通費を馬鹿にならないので、これだけでも随分節約になります。
かなり自己責任的な話にはなりますが、ジプニーを利用しても移動交通費を安く抑えることができます。
フィリピンでは、決まったルートをずっと周回しているジプニーと呼ばれる定期バスが存在します。
地元の人たちも使用しますので、慣れてきたらこちらを使うとかなり安く移動交通費を抑えることができますが、まず女の人にはあまりお勧めすることができません。
治安が良くないからです。
男の人でも平気でカツアゲとかをされる可能性もありますし、留学先によってはジプニーでの移動を禁止しているようなところもあります。
脅しではなく移動する際にはあくまでも自己責任でお願いします。
(5)自分でアパートを借りることは危険?
インターンや現地採用、単身赴任などで半年以上中長期にわたってセブ島に滞在するのであればアパートを借りる選択肢もあるでしょうが、語学留学でセブ島に行って自分でアパートを借りるというのは現実的な選択肢ではありません。
まず先にご説明すると、セブ島の賃貸は日本と比べて安いというわけではありません。
ミニマムの契約が6ヶ月以上という賃貸物件が多いので、一般的な留学期間である数ヶ月で契約できるような物件はほとんどありませんし、物件選びは慎重にしないとシャワーの水が出なかったり、はたまたセキュリティがずさんで犯罪に巻き込まれるリスクもあります。
手間賃やリスクを考えると、語学学校が提供している寮やコンドミニアムが圧倒的にオススメです。
料金が安い複数人でシェアするタイプの部屋だけではなく、シャワーやトイレなども完備された1人部屋を提供している学校もあるので、語学留学でセブ島に行くのなら自分でアパートを借りるのではなく学校の提供している寮やコンドミニアムを利用するのが、留学費用の節約という意味でも学校の寮を利用しましょう。
セブ島に留学する際に絶対に費用をかけておきたい所は?
色々と節約方法や具体的な費用の内訳を説明してきましたが、ここで一旦冷静になって留学する時に絶対にケチってはいけない箇所、費用をかけておきたい所を2点お伝えしておきます。
(1)安全第一!海外旅行保険
海外旅行保険だけは絶対にケチってはいけません。
内容を吟味して節約するのは前述した通り大切ですが、「私は絶対に怪我や病気をしないから大丈夫」と思って海外旅行保険に入らないと言ったことは絶対にしないでください。
実際私はセブ島滞在中に、一度「アメーバ赤痢」にかかって現地の病院で一週間ほど入院をしました。
病気に対して十分に保証がされる海外旅行保険に入っていたので、日本人スタッフがいるセブ島にしては一番グレードの高い病院で治療を受けることができました。
保険のおかげで清潔な個室で海外の入院生活でも別段ストレスなく過ごすことができたので、保険に入っていて本当に良かったと思いました。
もちろん過度に心配しすぎる必要はありませんが、自分が病気や怪我に全くかからないと過信しないようにしておくことをオススメします。
(2)語学学校の費用は吟味すれどもケチらない!
単純に語学学校の費用を節約したいのであれば、マンツーマンレッスンの時間が少ないコースを選択して、部屋も1人部屋ではなく4人部屋6人部屋と言ったルームシェアを選択しましょう。
ただ、費用が安くなるからといって安易に安いコースを選択してケチってしまうのはおすすめしません。
セブ島へ留学する一番の目的は英語の能力を伸ばすことにあるはずです。
例えば、留学期間が3ヶ月や4ヶ月以上と言った長期間であれば、自習の時間を多めに取ったり、留学仲間と交流する時間を取ることもできます。
その場合は、マンツーマンレッスンの時間をマックスで取るのではなく少なめにして、自習時間を確保するといった留学スタイルも良いでしょう。
自習室が整備されている語学学校であれば4人や6人といった、大部屋で生活するのも生活にメリハリがでて楽しいです。
逆に留学期間が数週間しかない人の場合は、とにかく英語に慣れることを目的としてマンツーマンレッスンをマックスで入れて、朝夜も自習に集中するために1人部屋という選択肢も考えられます。
語学学校の費用は、セブ島留学の大変を占める部分なので簡単に節約も可能ですが、本来の目的を考慮して、吟味を重ねケチってしまうことだけはないようにしましょう。
セブ島に短期間・長期間留学することのメリットデメリット

(1)短期間留学のメリットデメリット
短期留学のメリットは短い期間だからこそ途中で中だるみすることなく、集中して英語の学習に取り組めるということにあります。
学校によっては、数日といった短い期間の留学も受け付けているところがあり、大学生であれば夏休みや春休みと言った長期休暇、社会人であればその気になればゴールデンウィークなどの長期休暇でも留学をすることができます。
1日8時間以上のマンツーマンレッスン、それに加えて数時間の実習やグループワークなどを数ヶ月にわたって継続させるのは、なかなかにしんどいものがありますが、数週間から1、2ヶ月程度の短期留学であれば集中力を持続させることができるでしょう。
対して、短期留学のデメリットはせっかく英語に耳が慣れて、現地の生活にも馴染んできたというタイミングで帰国の日を迎えてしまうことにあります。
フィリピンでの短期留学を生かして英語力を伸ばすには、留学中というよりも寧ろ帰国してからもオンライン英会話などを利用して、継続的に英語の学習を続ける努力が必要になります。
(2)長期間留学のメリットデメリット
長期留学のメリットはいわずもがな、焦ること無くたっぷりと英語漬けの環境に身をおくことができるので、短期留学に比べて英語力を伸ばしやすいというメリットがあります。
また、フィリピン留学の場合は、語学学校の提供する寮やコンドミニアムに住んでいるので、周りに一緒に勉強をする友人がいるという点も大きなメリットになります。
対して、デメリットは気が緩むと中だるが発生しやすいという点です。
だいたいの周期としては、3ヶ月や6ヶ月のタイミングで発生しがちです。
とにかく英語の能力を伸ばしたいのであれば、周りの環境も非常に重要でメリットにあげたように、一緒に住む友人や語学学校の雰囲気が比較的ゆるい雰囲気であれば、そちらに流されて勉強がおろそかになってしまう人も出くるものです。
もちろん、私も週末は思いっきり遊んでいたのですが、上手くメリハリを付けて留学生活を送らないと長期留学を生かしきれないというデメリットもふくんでいます。
実際英語はどれくらいで上達したのか?
私が実際に2回留学してどれくらいの英語力が身についたのかと言うと、聞いて話して軽く仕事でも使用することができるレベルには達することができました。
実際フィリピンで仕事を受けて、現地のスタッフと共同作業を行っていたこともあります。
結局合計で半年間入学したことになりますが、私でも半年間留学すればこのレベルにまで達することができるようになるので、皆様であればだいぶペラペラに喋ることができるようになるのではないでしょうか。
一つの基準として考えてみていただけると幸いです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
割と具体的なところまで話してしまったので、だいぶ自分が留学したときのシュミレーションができるようになったのではないでしょうか。
私のメモしてきた内容をもとに、皆さん素敵な留学がすることができるように心から願っております。
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