※本記事は三枝由香利が監修しています。
この記事を読み進める前に答えを知りたい方、先にお伝えしてしまいます。
- 場所によります
- 一部偏見が含まれています
- ビジネスでも十分通用します
求めているのはこのような答えではないでしょうか。
フィリピン英語は十分世界で通用する英語です。
よくフィリピンの英語はなまっていると聞きますがそれは上記の通りです。
あなたもフィリピン人の本気の英語を聞いたらきっとびっくりするでしょう。
むしろこの記事を読み終えたら、フィリピン人から英語を習いたくなっているはずです。
それでは具体的に、フィリピン人の英語について大解剖していきたいと思います。
目次
フィリピン人が英語を流暢に話す理由
フィリピン人が英語を流暢に話すのはなぜなのか、フィリピンに遊びに行ったことがある人は一度は感じたことがあるサービス業界隈の流暢な英語。
なぜ彼らは、ここまで流暢な英語を話すことができるのか、これには大きく3つの理由があります。
- 英語圏の植民地時代が、かなり長かったその余波が今でも残っているということ
- 政府の教育方針で英語を学ばせることに重点を置いているということ
- 米国最大のコールセンターがフィリピンにあるということ
です。
(1)英語圏の植民地時代が長かった影響がある
Wikipediaによると、フィリピンのアメリカの統治時代は1898年〜1946年もの、実に約50年間もの間植民地時代が続いていたと記載されている。
50年間もの間、植民地時代が解放されるまでずっと彼らは支配されていました。
歴史的な話なので、どうしようもないのですが、英語を話さなければ高水準な生活を生きられないという運命を背負った彼らは、否応がなく必死に英語を勉強したのでしょう。
こういった時代背景もあり、フィリピン人で英語を話せる人は多いです。
フィリピン人の平均年齢は若いのだが、こういった背景もありご年配の方々は英語を話せる人が多いです。
どこがどういう植民地だったかという細かい部分に関しては不明なので、ここでは概要のみお伝えしていますが、より詳しく知りたい方は自分で調べることをおすすめすします。
(2)政府の教育方針
フィリピン政府の教育方針で、今のフィリピン人には日本と同じように英語を小さい頃から学ばせています。
これは、フィリピンでは実に100近い言語が存在しており、それぞれがそれぞれの言語で話していたら国として成り立たないためです。
日本に置き換えると関西弁だけでも50個ぐらいある状態です。
細かいニュアンスが聞き取れないという状況は治安も悪くなるしあまり良い状態であるとは言えないでしょう。
1987年に政府が、タガログ語を元にしたフィリピン言語というものを公用語として制定していますが、合わせてそれまで植民地化のおかげで英語が普及していたので英語も公用語として認められています。
場所によっては他の言語を喋ると罰金が発生するようなルールも定められているところもあり、政府は公用語を話すことと英語の教育に対して注力していることがわかります。
ちなみにフィリピンの契約書や公的文章は全て英語で作成されており、フィリピン語では作成されていないというところもポイントの一つです。
(3)米国最大のコールセンターがフィリピンにある
これは初耳の方も多いのではないでしょうか。
実は米国最大のコールセンターは米国国内にあるわけではなく、フィリピンに存在するのです。
国内でコールセンターを立ててしまうと、人件費でパンクしてしまう可能性があります。
そこで米国企業が考えたのは、公用語として英語を使用しているフィリピンでコールセンターを確立するということです。
フィリピンではまだまだ物価が安く人件費も安いです。
なんと、米国人を1人雇うのと、フィリピン人10人を雇うのが同じ価格であるということがこれまで言われてきています。
10人雇うという価格も、実はフィリピンではかなり高給な部類に入り、コールセンターで雇われるということはフィリピン人にとっては憧れになっています。
彼らが死に物狂いで、ネイティブに近い英語を勉強することも無理ないです。
こういった競争背景から、コールセンターに近い場所では非常に質の高い英語をしゃべるフィリピン人が多くいます。
つまり、コールセンターと同じくオンライン英会話教室の講師陣も同じことが起きているということであり、その実は十分に保証することができます。
フィリピン人の英語はなまっている?なまっていない?
結論から話すとフィリピン人の英語はなまっているし、なまっていない。
ひとつ前の章のコールセンターの話でお伝えした通り、ネイティブに近い英語を話すことができれば、彼らにとって高給であるコールセンターで雇われることができます。
彼らはまた英語を矯正することによって入社しているため、コールセンターの近くにいる、またはコールセンターを目指しているフィリピン人の英語は非常に流暢です。
逆にこういった機会がなくタクシーの運転手さんやその他の場所のフィリピン人はとりあえず話すことができれば良いので、結論なまっています。
つまり皆様が、フィリピンに行った時にフィリピン人の英語はなまっていると感じたことがあるのはそういう背景があるからで、特定の場所においてはフィリピン人の英語が非常に流暢なのです。
データから見るフィリピン人の英語の実力
時代背景から英語を流暢に話すことができることはわかりましたが、これでも信じていない人は大勢いると私は思っています。
そこでフィリピン人の英語が流暢であるという裏付けができるデータを今回は持ってきました。
2016年に世界中百万人の人に施行されたEF 英語能力指数というものがあります。
詳しい説明は「EF 英語能力指数」で確認ができます。
要するに、世界中の人たちがどれだけ英語能力を有しているかというテストです。
日本は80カ国中37位なのに対して、フィリピンはなんと15位。
上位の国はほとんどヨーロッパの英語圏が占めているので、それを踏まえてもかなり高い位置です。
2013年に、フィリピンが最も流暢に英語を話すことができるようなデータを紹介しているところがありますが、こちらは毎年更新されているので、ぜひ確認することをおすすめします。
2016年の最新このテストデータから見ても、フィリピンは非常に高い英語能力を持っている人が多いということが分かります。
フィリピンの中でも英語がなまっていないところはどこ?
さて、ここまでコールセンターに務めたことがある、フィリピン人やコールセンターに入社することを目指しているフィリピン人が非常に流暢な英語を話すことができる、ということをご紹介してきました。
しかし、実際コールセンターはフィリピンのどういったところにあるのでしょうか。
細かくご紹介していくと、いくつもコールセンターがある場所は存在するが、ここでは最も大きなコールセンターがある場所を2つご紹介いたします。
(1)首都マニラ
最も大きなコールセンターがあるのは首都マニラです。
マニラはいわゆる日本で言う東京です。
フィリピン内でも人が最も集まる場所であり、コールセンターの規模も大きいです。
需要も高いのでコールセンターに勤めている人は極めて高い水準の英語を話す場合が多いと言われています。
マニラ自体は様々な人が生活しているため、英語を話すことができる人が多くても全員が流暢な英語を話すというわけではありません。
マニラにいる場合でも、この後紹介するセブ島で生活する場合でも移動は基本タクシーを利用することになりますが、タクシーの運転手は高い水準の英語を話しているわけではありません。
(2)リゾート地のセブ島
マニラ以外ではセブ島が有名です。
セブ島はリゾート地としても有名だが、中心地はビジネス街になっています。
ビジネスセンタービルなどがいくつも立っているのに、初めて行った方はびっくりするでしょう。
ビジネス界隈ではコールセンターのある場所としても非常に有名です。
ちなみにセブ島では、語学留学も盛んに行われていることで有名です。
安価で高品質な英語を習得することができることで有名で、アメリカに続いてイギリスと検索数で2位タイを占めています。
なぜみんなセブ島の語学留学に行っているのか?
マニラの方がコールセンターの競争率が高いはずなので、より良い先生と当たる確率が高くなるはずなのに、なぜみんなはフィリピン留学といえばセブ島にこぞって行っているのでしょうか。
まあ、理由なんて聞かずものが何であろうが、ここでは皆さんの言葉を代弁して私がご紹介していきたいと思います。
「リゾート地に行って、語学勉強ができるなんて最高じゃないか」
朝は地平線から日が昇るのを眺め、日中もちろん英語のレッスン付になるのだが、夜はサンセットビーチの綺麗なオレンジ色に染まった海を眺めて1日を終えます。
ちょっと休憩を取りたいと思って休んだ日には、ビーチに入ってゆっくりと時間の流れが過ぎるのを楽しむこともできます。
本気で語学留学をすることができる環境と、それをサポートする羽伸ばしのリゾート地の環境、セブ島はその二つの環境が交わる地、行かずにはいられません。
ちなみにマニラに行くよりも安価で済んでしまうと言う、渡航費的なメリットも付いているのでそちらに惹かれてセブ島を選択している場合も多いです。
私は割と真面目に英語の勉強をしたかったガチ勢だったが、私もセブ島に留学しに行きました。
その際のセブ島の留学に関しての細かい話についてはこちらの記事で詳しく書いているのでぜひ見てみてほしい。
フィリピンオンライン英会話のウソホント
さて、ここまでご紹介してきてフィリピンにて英語を学ぶことに関して、興味を持っていただいた方は少なからずいるのではないでしょうか。
少し話がずれるのだが、昨今、日本ではオンライン英会話教室というものが流行りつつあることをご存知でしょうか。
ビデオ通話で行うので現実世界で先生と会うことができない反面、通常の教室で行う場合はかなり高額に設定されている先生と一対一で授業を行うマンツーマンレッスンを手軽に受けることができる非常に画期的なサービスです。
料金体系はかなり格安で行われており、私の知っている限りでは1レッスン128円で提供しているサービスもある(もちろんこの最安設定はからくりはあるのだがそれはまた別の記事でご紹介する)。
このオンライン英会話教室がなぜ安いのかという理由の一つに、実は教師をフィリピンで先生を雇っているという裏話があります。
もちろん、ネイティブの先生を雇ってオンライン英会話教室を展開しているところもあるがどちらが高額に設定されています。
ここまで読んできたらお分かりかもしれませんが、フィリピンでコールセンターに勤めることを目標に英語の勉強をしていた方を雇えばクオリティの高い英語を話す先生になります。
しかし、果たして全てのオンライン英会話教室に英語を流暢に話す良い教師がたくさんいるのかと言われると、実はそうでもないというところが本音です。
言い方は悪いかもしれないが、世の中のレビューを見てみるとピンキリだということが分かります。
先生の教育なので、ある程度制御はできてはいるはずなのですが、よくよく分析してみると、このピンキリという言葉の中には実は自分の英語を学ぶスタイルに合う合わないというものも含まれているので、一概には言えないというところが私の正直な所感です。
ここでの私のアドバイスは、大分オンライン英会話教室はレッスンを何回か無料で受けることができるので、体験入学をなるべく行って様々な教室を体験してみることが大切です。
体験入学を行うことによって自分に最も合うオンライン英会話教室を見つけたらそこに入学すれば良いのです。
オンライン英会話教室はマンツーマンレッスンであり、さらに一回の授業が短く月に開催される回数が多いという特徴があります。
簡単に言うと、毎日25分先生と英語で教材を用いながら話す、というのが一般的なプラン。
毎日顔を合わせるので、先生が合わなければ英語もあまり身につかないというものです。
こういった場所に体験入学をして、自分に合った先生を見つけていただければ幸いです。
まとめ
いかがでしたか?
場所にもよりますが、フィリピン人の英語を舐めてはいけません。
臆することなくみんなが日常的に英語を使用しているところを見ていると、我々の遥か先を行っていることがわかります。
時代は超グローバル化社会、国境の壁を越えて様々なコミュニケーションが行われています。
ですので、英語を習得することは必須の時代と言えるでしょう。
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